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マンガ家Mの日常
体重ではありませんよ、念の為。

紙の厚さは、重量で測られます。
「原紙1000枚分の重さが何kgになるか」だそうです。
kg数が多い程、厚いって事ね。


マンガの原稿用紙は、
最近ではトンボ(印刷の為の目安)を印刷したものが通販であるようですが、
トンボが入ってると、何となく気になってしまうのが嫌で、
画材店で用紙の裁断をしてもらって、自分で鉛筆で枠線を入れています。
昔ながらのやり方。
自分専用のトンボを印刷所に発注されるマンガ家さんもおられますが、
そうすると、経費がかかるからね、私はやりません。

トンボが無いと校了時に印刷の合わせが面倒なようで、
以前編集さんから、トンボを印刷するよう言われた事がありましたが、
そりゃね、その分の経費を編集部が持ってくれるならね、やらんでも無いけどね、
1円も出してくれる気配は無いんで、
「トンボが無い方が描きやすい。」と言ったら、それきり話は無くなりました。

まぁね、確かに、測ったり何だりする手間はいらなくなるだろうけど。
トンボの印刷時に、紙が痛まないかなぁ、とか、考えてしまう。


最初にアシスタントをした仕事場の先生が100kgを使っておられて、
それに慣れてしまっていたので、
投稿を始めた時、100kgを使っていました。
100kgはかなり軽くて、薄い。
デビュー後、アシスタントさんを雇うようになったら、
トーン貼りの作業で、ちょくちょく紙を切り抜かれました。びっくり。
もうちょっと力加減しろよ。

その後、区切りが変わったのか、
100kgは無くなって、代わりに110kgを使う事に。
10kg違うだけで、ペンの沈み具合だとか、随分変わる。

135kgを使ってるマンガ家さんが多いので、
当時、たまに外にアシスタントしに行くと、
紙に馴染むのにちょっと時間がかかりました。
紙質、厚さ、インク、等々、仕事場によって違うので、
思ったような線を描く為に、それらに対応する必要があるのです。
普段通りに描いていると、いきなり線が滲んだりして焦った事がありました。


IT企業マンガの為に、原稿用紙の補充。
画材店で注文。
白の上質紙をA4規格で裁断してもらいます。
ちょっと行かない間に、画材店の品揃えが変わってるし、
裁断費も値上がりした?

通常のマンガ原稿はB4サイズですが、
ハーレクインの時はコミックスだったので、やや小さめのA4で描いてました。
B4からコミックスのサイズに縮小されると、感覚的に分かり辛いので。
IT企業マンガもA4で描きます。

A4で描き始めた頃は、原稿用紙が小さくて描き辛いような印象があったけど、
B4の時程、線に強弱を付けて太く描かなくて良いので、手は楽かな。
どっちでも、多分、慣れ。
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