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マンガ家Mの日常
ネットニュースの狭間に現れるので、つい摘み食い的に見てしまう。
多いのは、専業主婦とモラハラ夫のパターン。
そのパターンのコミックが実際に多いのか、
アルゴリズムのせいで、一、二度見ると現れ易くなるのか。

各作品中、それぞれ、離婚したり、しなかったり。
私個人は、両親の不仲や、姉の泥沼離婚を具に見て来た身としての見方と、
独身ワーキングウーマンの端くれとしての見方とがある。

つまるところ、
何でそんな相手と結婚しちゃったの?となるわけだけど、
結婚して、生活が始まると、現実がのしかかって来るから、
夫婦のあり様も変わってしまう。
そうなったら、お互い、相手への思いやりがあるかどうかに尽きる。


マンガ賞も獲得したヒット作では、
主人公である妻は、介護士の資格を取って、自立を模索するが、
幼い子供2人の為に、仮面夫婦の生活を継続する。
そこに至るまでに、彼女の気兼ねばかりする性格を形作ってしまった父親や、
モラハラと浮気疑惑の夫は、それぞれ、彼女に本心から謝罪する。
...現実では、そういう男性達は、ほぼまともに謝らない。
マンガ作品としての帰着の様な気がする。
そして、最終章として、成長した長女の立場からも語られるのだけど、
ネットの切れ端では紹介が無くて、よくわからなかった。
ただ、自分の経験から言うと、仮面夫婦の元で暮らす子供の立場も辛い。
ジワジワと心が蝕まれていく。
結局、何も良い事は無い。


マンガとは別に、ネットニュースで、
事実婚を解消した女性タレントのインタビューが載っていた。
彼女は、自分は子育てに追われる毎日なのに、
別れた男性は海外旅行等を気ままに楽しんでいて、不公平だと感じている。
いや、それこそ、そういうのは、お互いの話し合いでしょ。
挙句、母親が子育てをするべきだという社会の目線が良くない、
社会が変わるべきだ、と言う。
「社会」が何か法的に縛っている訳でもない。
ただ、世間体を気にしているだけ。
そして、こういう事を言いたがる人は、大抵、
子育て支援に「社会」に大金を要求するところに行き着く。

今や、皆、悲劇のヒロインを満喫している。


お国柄もあるのだろうけど、
フランス系アメリカ人のフィリップは、家事を苦にしなかった。
インド人の友人男性は、午後は娘さんのお迎えがあるので、
テニスの誘いを断る。
カナダ人の友人男性は、夕方は料理と、子供との食事時間に当てている。
日本でも、家事が得意な男性はそれなりにいるだろう。

男性の側にしても、100%の仕事に50%の家事育児負担を加えられたら、
それはやっていけない。
それが出来る完璧な男性はいない。
女性の側も、今後は、どういう男性をパートナーにするべきか、
選ぶ基準を変える必要がある。
ただし、そうしたところで、やはり、完璧な結婚生活など期待してはいけない。
靴下を脱ぎ散らかしにする夫か、
靴下の畳み方に神経質な夫か、
どちらかを選択するしかない。
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