土曜日、友人と会ってとりとめの無い話に花を咲かせる。
震災とか原発被害からの避難の絡みでの話なんだろうけど、
「マンガの仕事なら2、3ヶ月別の場所に行ってもできるよね。」と聞かれた。
無理です。
仕事の進行具合とか、作品の内容にもよるけどね、
マンガ描くのって、それなりの準備、バックボーンが必要なんだっていうことが、
まだ世の中に伝わってないんだね。
紙とペンさえあれば、後は創造力でなんとかなる、ってもんじゃない。
プロット、ネームの段階でも、様々な資料が必要。
細かいところの裏付けをキチンと作らなきゃだからね。
ハーレクインのような海外物の場合、舞台設定の理解が重要。
だってさ、ギリシャの小島とかシドニーとか、
一度も行った事のない場所を描かなきゃならん訳。
これがね、ただ風景写真があれば良いってもんじゃない。
ヒロイン達はそこにいるんだから、その場で暮らす感じが伝えられなきゃならん。
ギリシャのリゾート地とラス・ヴェガスとでは 空気感が違う。
出会う人達も、食事も、服も、何もかもが違って来る。
そうすると、ヒロインの心持ちも変わって来る。
そこを理解しなきゃならん。
そして、衣食住が変わって来ると、行動も変化する。
例えば女性の場合、服が変わると仕草も変わる。
そうすると、画面での構図の取り方も変わって来る訳だ。
ハーレクインのような単発の作品では、混乱を避ける為に
髪型はなるべく変えないようにしてるけどね。
登場人物の服装やアクセサリーまでキチンと設定してないとネームも出来ない、
そう言っても過言では無いんだな。
ましてや、風景とか室内とかもね、ネームの段階で設定を煮詰めてないと、
人物の動線が確定できない。
とにかく、常に大量の資料が手元に必要。
人にもよるだろうけど、私の場合、ネームがスムーズに動かない時なんかは
やっぱり、他のマンガ家さんの作品を見たり、映画を見たりして
刺激を受けたり、イメージに乗っかったりする。
台詞の流れとか、エピソードの展開とかも勉強になる。
だから、そういう諸々の物も必要なんだ。
で、当然ながら、原稿描きに入ると、道具や資料がまた、山ほど必要。
アシスタントさん呼ぶのを諦めて全部自分で描くにしてもね。
世の中的に、絵を描く事って、スゴく軽く見られてる。
音楽や小説と違って、絵は一瞬で見てしまえる物だからかな。
最近はTVでマンガの仕事を紹介される場合、ネームの重要性について
大分語られるようにはなって来た。
まぁ、別に、世間に仕事の中身を全て理解させる必要性も無いんだけど。
アメリカにいた時、全体の構成からネームにかかる辺りの作業をしていると、
フィリップは私が絵を何も描いていないのを怪訝そうに見ていた。
震災とか原発被害からの避難の絡みでの話なんだろうけど、
「マンガの仕事なら2、3ヶ月別の場所に行ってもできるよね。」と聞かれた。
無理です。
仕事の進行具合とか、作品の内容にもよるけどね、
マンガ描くのって、それなりの準備、バックボーンが必要なんだっていうことが、
まだ世の中に伝わってないんだね。
紙とペンさえあれば、後は創造力でなんとかなる、ってもんじゃない。
プロット、ネームの段階でも、様々な資料が必要。
細かいところの裏付けをキチンと作らなきゃだからね。
ハーレクインのような海外物の場合、舞台設定の理解が重要。
だってさ、ギリシャの小島とかシドニーとか、
一度も行った事のない場所を描かなきゃならん訳。
これがね、ただ風景写真があれば良いってもんじゃない。
ヒロイン達はそこにいるんだから、その場で暮らす感じが伝えられなきゃならん。
ギリシャのリゾート地とラス・ヴェガスとでは 空気感が違う。
出会う人達も、食事も、服も、何もかもが違って来る。
そうすると、ヒロインの心持ちも変わって来る。
そこを理解しなきゃならん。
そして、衣食住が変わって来ると、行動も変化する。
例えば女性の場合、服が変わると仕草も変わる。
そうすると、画面での構図の取り方も変わって来る訳だ。
ハーレクインのような単発の作品では、混乱を避ける為に
髪型はなるべく変えないようにしてるけどね。
登場人物の服装やアクセサリーまでキチンと設定してないとネームも出来ない、
そう言っても過言では無いんだな。
ましてや、風景とか室内とかもね、ネームの段階で設定を煮詰めてないと、
人物の動線が確定できない。
とにかく、常に大量の資料が手元に必要。
人にもよるだろうけど、私の場合、ネームがスムーズに動かない時なんかは
やっぱり、他のマンガ家さんの作品を見たり、映画を見たりして
刺激を受けたり、イメージに乗っかったりする。
台詞の流れとか、エピソードの展開とかも勉強になる。
だから、そういう諸々の物も必要なんだ。
で、当然ながら、原稿描きに入ると、道具や資料がまた、山ほど必要。
アシスタントさん呼ぶのを諦めて全部自分で描くにしてもね。
世の中的に、絵を描く事って、スゴく軽く見られてる。
音楽や小説と違って、絵は一瞬で見てしまえる物だからかな。
最近はTVでマンガの仕事を紹介される場合、ネームの重要性について
大分語られるようにはなって来た。
まぁ、別に、世間に仕事の中身を全て理解させる必要性も無いんだけど。
アメリカにいた時、全体の構成からネームにかかる辺りの作業をしていると、
フィリップは私が絵を何も描いていないのを怪訝そうに見ていた。
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