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マンガ家Mの日常
芦原妃名子先生訃報を受けて、
日本テレビと小学館がそれぞれ追悼コメントを出したが、
いずれも責任逃れに終始したような、冷たい印象だった。

その後、小学館コミック第一編集部が改めて追悼文を公表。
小学館上層部との調整に時間を要しての後出しになったのだろうと言われている。

それは、人情に訴える文面だった。

でも、逆に、

逆にと言うか、
今回の事件との対比においては、どこか綺麗事にまとめたような、
上手な文章の空々しさが感じられた。

普段からここまで美しい話を並べられる状況だったら、
こんな事にはなっていなかっただろう。

芦原先生クラスの人気作家なら、
編集部も日頃から相応の敬意を払っていただろうとは思うのだけど。


出版社によっても状況は様々だと思うのだけど、
小学館は特に編集者の移動が頻繁に行われると言われている。
他の出版社でも、マンガ家と担当編集者が「お友達」にならないよう
編集部で指導されている。

距離が近くなると、信頼関係が深まるメリットはあるけれど、
編集者は1人のマンガ家にだけ付いている訳ではないので、
近しくなり過ぎると、他の担当マンガ家から「贔屓」だと見られてしまう。
まぁ、時には実際そうなる。
仲の良いマンガ家に仕事を振ったり、積極的にフォローしたりする。
多分以前にも少し書いたと思うのだけど、
それで、マンガ家が担当編集者に頼りきりになると、
担当が替わった時に身動き取れなくなってしまうので、それもマズイ。
マンガ家と担当編集者、編集部との距離感って難しい。

(続く。)

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