「著作隣接権」て、初めて聞く言葉。
「著作物を流通させた人や団体(出版社)に与えられる権利。」
と説明されている。
記事によれば、出版社がこれを持ち出したのは、電子化の時代になって、
マンガ家が直接ネット企業と結びつくのを 出版社が止めさせたいからだって。
出版社側はネット上での海賊版の差し止めを 著作権者だけではなく、
出版社も出来るようにするため、って言ってるそうだけど。
日本漫画家協会とその関係者の話としては、
「マンガは原稿がほぼ完成型で、制作コストも全てマンガ家持ちなので、
出版社に固有の権利を主張されるのには違和感がある。」
と、だいたいそんな感じ。
著作権って、要はお金の問題。
記事の中にはマンガ家新人育成についても触れられているけど、
実際、育成の手間ひまかけてもらえる新人なんて、ごくごく一部で、
私も含め、大概はあっという間に容赦なく切り捨てられて
必死で再チャレンジしてる。
「育成」っていわれても、全然ピンと来ない。
「制作コスト」の問題は本当に深刻で、
プロとして年間通して一定量の原稿を制作する場合、
アシスタントの人件費で原稿料は完全になくなってしまうから、
余程単行本が売れるマンガ家しか生き残れないシステムになってる。
でなきゃ、私みたいに、身体壊しても自分で大半の仕事をこなすか。
一方で出版社はローリスク、ハイリターンを確実に実現出来る。
マンガの「経済」って、かなり極端なカタチになってる。
マンガ家の立場からすると、
直接ネット企業と商売するのも大変だし、
編集者の意見なども参考としてあった方が良いから、
出版社とともに仕事するという、元々の形態はそれなりに意味があると思う。
でも、私自身の体験からも、
これまで色々取り沙汰されて来た他のマンガ家さんの体験からも、
やはり、マンガ家に対する出版社の姿勢には問題が数多くあると見られる。
出版社が意識改革しない事には、
今後 ネットに慣れたマンガ家(特に若手)がネットに以降して行く傾向が
強まるのを止める事は出来ないだろう。
経済に視点を絞ると、
マンガ家は読者からお金をもらう訳ではなく、出版社からもらうのだから、
マンガ家にとっての顧客は出版社という事になる。
お客様は神様、逆らえない。
でも、経済のピラミッドの頂点にいるのはあくまでも読者で、
そこに向けてマンガ作品を世に出すという事では
マンガ家と出版社は協力関係にあるはず。
ところが、今回の新聞記事ではタイトルがあからさまに
「マンガ家vs出版社」となってしまってる。
すごく残念な事だ。
結局は、電子化という機会を得て、マンガ家が出版社離れを起こすのか。
「育成」にしろ「制作コスト」にしろ、
マンガ家が人として生きて行く最低限のサポートを得られていれば、
電子化時代になっても出版社との協力関係を手放しはしない、
むしろ、共同で対処する態勢を持つだろうに。
だから、出版社から離れるマンガ家にはそれなりの深刻な理由がある。
そして、ついでながら書き留めると、
マンガ家と出版社との間に何か問題があった場合、
今現在売れていて力のあるマンガ家さんほど、出版社から厚遇されているから
出版社側に立つ(事が多い)。
それで、いつまでも問題は放置されてしまう。
個人事業だから仕方無いけどね。
ただし、ネット企業についても
これから予測もつかない量の問題が顕在化するのは必至。
「ネット企業」が「出版社」に取って代わるだけで
マンガ家にとって立場に違いは無いのかもしれない。
どうやったらマンガ家は本来の顧客である読者と繋がれるのだろう?
「著作物を流通させた人や団体(出版社)に与えられる権利。」
と説明されている。
記事によれば、出版社がこれを持ち出したのは、電子化の時代になって、
マンガ家が直接ネット企業と結びつくのを 出版社が止めさせたいからだって。
出版社側はネット上での海賊版の差し止めを 著作権者だけではなく、
出版社も出来るようにするため、って言ってるそうだけど。
日本漫画家協会とその関係者の話としては、
「マンガは原稿がほぼ完成型で、制作コストも全てマンガ家持ちなので、
出版社に固有の権利を主張されるのには違和感がある。」
と、だいたいそんな感じ。
著作権って、要はお金の問題。
記事の中にはマンガ家新人育成についても触れられているけど、
実際、育成の手間ひまかけてもらえる新人なんて、ごくごく一部で、
私も含め、大概はあっという間に容赦なく切り捨てられて
必死で再チャレンジしてる。
「育成」っていわれても、全然ピンと来ない。
「制作コスト」の問題は本当に深刻で、
プロとして年間通して一定量の原稿を制作する場合、
アシスタントの人件費で原稿料は完全になくなってしまうから、
余程単行本が売れるマンガ家しか生き残れないシステムになってる。
でなきゃ、私みたいに、身体壊しても自分で大半の仕事をこなすか。
一方で出版社はローリスク、ハイリターンを確実に実現出来る。
マンガの「経済」って、かなり極端なカタチになってる。
マンガ家の立場からすると、
直接ネット企業と商売するのも大変だし、
編集者の意見なども参考としてあった方が良いから、
出版社とともに仕事するという、元々の形態はそれなりに意味があると思う。
でも、私自身の体験からも、
これまで色々取り沙汰されて来た他のマンガ家さんの体験からも、
やはり、マンガ家に対する出版社の姿勢には問題が数多くあると見られる。
出版社が意識改革しない事には、
今後 ネットに慣れたマンガ家(特に若手)がネットに以降して行く傾向が
強まるのを止める事は出来ないだろう。
経済に視点を絞ると、
マンガ家は読者からお金をもらう訳ではなく、出版社からもらうのだから、
マンガ家にとっての顧客は出版社という事になる。
お客様は神様、逆らえない。
でも、経済のピラミッドの頂点にいるのはあくまでも読者で、
そこに向けてマンガ作品を世に出すという事では
マンガ家と出版社は協力関係にあるはず。
ところが、今回の新聞記事ではタイトルがあからさまに
「マンガ家vs出版社」となってしまってる。
すごく残念な事だ。
結局は、電子化という機会を得て、マンガ家が出版社離れを起こすのか。
「育成」にしろ「制作コスト」にしろ、
マンガ家が人として生きて行く最低限のサポートを得られていれば、
電子化時代になっても出版社との協力関係を手放しはしない、
むしろ、共同で対処する態勢を持つだろうに。
だから、出版社から離れるマンガ家にはそれなりの深刻な理由がある。
そして、ついでながら書き留めると、
マンガ家と出版社との間に何か問題があった場合、
今現在売れていて力のあるマンガ家さんほど、出版社から厚遇されているから
出版社側に立つ(事が多い)。
それで、いつまでも問題は放置されてしまう。
個人事業だから仕方無いけどね。
ただし、ネット企業についても
これから予測もつかない量の問題が顕在化するのは必至。
「ネット企業」が「出版社」に取って代わるだけで
マンガ家にとって立場に違いは無いのかもしれない。
どうやったらマンガ家は本来の顧客である読者と繋がれるのだろう?
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