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マンガ家Mの日常
加筆修正作業、終盤。
疲れた。

スクリーントーンを貼り混んでいると、キリが無い。
でも、画面が綺麗になるんならやらなくちゃね。

写植の間違いとかもポロポロ出てくる。怖いなぁ〜。
その日本語、変でしょ。もっと丁寧にやってよね。
あと、級数がやたらデカイのが多い。
そうじゃ無いんだってば!
人物のセリフの息遣いが変わっちゃう。

原稿料に限りがあるので、アシスタントさんも贅沢に雇うわけにも行かず、
今振り返ってみると、あちこち手薄。
思い出した、確かにこの時、時間が無くてトーン作業を一部諦めたんだ。
その分取り返すべく、今何とか頑張ってます。
貼り過ぎも良くないのかもしれないけど。

原稿全体を見ると、手前味噌ではありますが、当時もかなり丁寧で良い仕事してる。
綺麗な仕上がりだと自負出来る。

アシスタントさんが描いてくれた背景も素晴らしい。
「華の下にて」は京都の花道界がテーマなので、京都の名所を描き込んでいます。
洋物のお城とかを多く描いてもらっていたアシスタントさんなのだけど、
和物も凄く上手なのに驚いた記憶がある。

ストーリーは、人間関係が複雑なのがちょっと難しい感じがあるかな。
そういうタイプのミステリーだからね。
TVドラマではかなりエピソードが短縮されてたみたいだけど、
原作に忠実に、との編集部からのプレッシャーがあったので、変更出来ず、
無理くり詰め込んでる感もぬぐえない。

制作当時、副編集長の問題行動もあって、
原稿を触ってると、色々嫌な思い出が蘇って来てしまう。
今回の仕上げでキチッとキリをつけて、忘れてしまいたい。

加筆修正の為に制作時の資料等がまた必要になる可能性があるので、
コミックス収録までは資料をそのまま保管しておかなくてはならず、場所取り。
当時の付箋もそのままにしてあったので、元の写真資料が見つけ易くて助かった。
作業が済んだら古い資料本は捨てても良いんだろうけど、
やっぱり勿体無い癖で、捨てきれずに保存しちゃうのかな。


あともう少し、とにかくゴールまで頑張ります。

契約の問題もあって、デジタル配信のめどは立っていないので、
今後の雑誌再録や文庫?等でチェックしてね。
改めてお知らせします。

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