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マンガ家Mの日常
劇作家の鴻上尚史氏が、
問題は原作者と脚本家ではなく、出版社とTV局にあると語っていた。

その明らかな問題点について、記者会見等で深く検証されるべきだけど、
本当の責任者は姿を表さないだろうな。
小学館と日本テレビ、出版と報道の頂点に君臨する最大手企業の在り方。
旧ジャニーズ事務所に比べて、遥かに情けないよね。


零細マンガ家として、私自身は映像化等を求められた経験は無いけれど、
原作小説をコミック化するという逆の立場から、
このブログでも色々と困難な背景を語って来た。

横溝正史先生は既にお亡くなりになっていたし、
カナダやアメリカに住むハーレクイン作家と会うのは現実的ではない。
それを別にしても、
原作の改変に関して編集部と話し合いを望んでも、
まず取り合ってくれる事は無かった。
編集部は仕事が増えて面倒だし、作家との万が一のトラブルを避けたいから。

全く話にならない。

原作があれば、その分のコミックスの印税を引かれる。
(当時のカドカワのみ、10%出してくれた。)
原作をただなぞるだけで良ければ
ネーム作業も楽で、名作が仕上がるんだろうけど、
長編小説をコミックス1冊分にまとめるとなれば、
多くのエピソードを削り、継ぎ接ぎして形にしなければならない。
逆に、ハーレクイン小説は不都合が多く、
エピソードそのものを大幅に作り変えなければならなかった。

そういう話し合いを担当編集者に求めたけど、
全くレスポンスが無かった。

これでは安心して作品に取り組めない。

(続く。)

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