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マンガ家Mの日常
2、3日前にネットや新聞に訃報が掲載されていたのですが、
先に終わらせたい記事があったので、後回しになってしまいました。

ロリコンタッチのキュートな絵柄と不条理なギャグ。
マニアックなファンがメインと思われるけど、
受賞歴と失踪事件で話題性があったからか、個人的な予想よりも、
新聞では大きく取り上げられていた。

長期に渡るアルコール依存症で、身体を悪くされて、
69歳という、まだ早い年齢での別れとなってしまった。

不規則になりがちな仕事で、
アイデアを考え出すのに集中していると、夜間寝付けなかったりして、
睡眠の為に飲酒量が増える人もいる。
健康をどこまで犠牲にするか、
それぞれが身の丈を考慮しなくてはならない。

吾妻ひでお先生の作品を振り返ると、
絵柄もギャグセンスも、個性が際立っている。

個性。
創作に携わる人間にとって、最も重要な要素だと思う。

だけれど、
最近の雑誌を見ると、
皆、素晴らしい技量がありながら、誰もが同じ絵柄で、区別がつかない。
ストーリー性は進歩していて、そこに個性が見出される場合は多い。
ただ、マンガがマンガである以上、絵にも一定の技量と個性が欲しい。

個性的な作家が消える時、
マンガの何かがまた消えて行くような気がしてならない。
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