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マンガ家Mの日常
ネットでちょこっと記事を読んでみると、
ドラマ化にあたって、ほぼ口約束で、ちゃんとした契約をしていなかったとか。
う〜ん。
まぁね、今回の場合はお金の話とかじゃないんで、
契約書があったとしてもダメだっただろう。

今回の件に限らず、なんだけど、
それぞれの代理人がもっと綿密に話し合いをしておくべきだと常々思う。
本来は作家とドラマの製作者同士で直接話し合いがなされると良いのだけど、
作家さんのスケジュールがキツかったり、
その現場でトラブルがあると会社的にマズイというのがあるから、
代理人である双方の会社は直の話し合いはさせないようにしてる。
それは変だと思うんだけどね。

マンガの場合、
さすがに巨匠横溝正史先生や内田康夫先生のヒット作は
何かを意識して改変しなければならないというような事は無かった。
エピソードにしてページに収める為の改変は沢山あったけど。
しかしながら、名作以外ではちょいちょい困ったのもまた事実。
なるべく少女マンガ的にポイントを絞って描く。

ハーレクインに関しては...、もう語る事も無いかな。

最初の頃は「マンガとして面白くしてもらえれば変更も有り。」という話だった。
それは良いんだけど、変更に関して原作者とのやり取りが全く無くて良いのか?
担当編集者が全責任を負ってくれるという解釈で良いのかな?
って言っても、万が一トラブルで廃版になったりすれば、
一番ダメージが大きいのはマンガ家だしね。

今回の件にしても、マンガにしても、
中間に立つ人達がそれぞれの製作の現場に対して、
理解と敬意が不足しているように思える。
辻村深月氏も不愉快で悲しい気持ちにさせられただろうし、
ドラマの脚本家さん達も、徒労に終わって悔しい気持ちだろう。

作品はだだ金儲けの為の道具では無い。

そうだなぁ、作品に限らず、
食品だったり、様々な製品だったりしても、
それぞれ作った人達の思いがこもっている。
半端なやり方の流通業は許されて良い筈が無いね。

新聞に記事が出た時、もうちょっと他にも感じた事があって、
それを書こうと思っていたような記憶があったんだけど、
まとめて書く事が出来なかったもんで、一部忘れてしまったかもしれない。
中途半端だったらゴメンなさい。
こうした問題についてはいずれまた書く機会があると思います。

(この話、とりあえず完了。)


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