今回の作品の舞台は　前半がロンドンで、後半がギリシアです。
（舞台となる国名についてくらいまでは　ブログに書くのを
　編集さんからO.K.をいただいているのですが、
　作家と舞台が分かれば、もしかして作品名も判明しちゃうのかな。）

ロンドンは遥か昔に一度行ったっきりで、
でも、とりあえず１回は行った事がある訳ですが、
ギリシアは生まれてこのかた　足を踏み入れた事がありません。
つっても、ギリシアって海外旅行の定番だし、
美術畑の出身者としては　ギリシアの遺跡や彫刻は馴染みが深い。
行ってみたいとは常々思ってはいる訳ですが、なかなか果たせず、
まぁ、有り体に言えば、お金が無い。それが理由。

ポピュラーな国だし、観光ガイドブックとかいっぱい出てるから　
一応のイメージは掴めてはいるんだけども、
いざ　絵に起こすとなると、行った事があるのと無いのとでは　やっぱり違う。
景色の空気感とか、建物の肌触りとか、地面の感触とか、
身についていないのが　自分で分かってしまう。
なんとかしなければと思う。

マンガの仕事じゃない友人と話をしてると、
「取材とか行くの？」って、平気で聞いて来るけど、
現地へ取材に行くどころか、資料本買うだけでも経費がツライんだよ。
現地ロケしてから原稿描くなんて、コミックス３０万部くらい売れなきゃ無理。
それだけ売れてたら　編集さんもにこやかに送り出してくれそう。

前作「ウエディング・ナイト」でシドニーを舞台に描いて、
それまでオーストラリアは全く行った事がなかったから、
やっぱりシドニー市内の様子を描くのには迷った。

...ところが、前に記事を書いた通り、マンガに描いた後になって、
フィリップさんとオーストラリア行きの話が持ち上がった。
目的地はメルボルンのテニスパークだけど、
日本からはシドニーが経由地になるので、まずシドニーに寄って
オペラハウスなんかも見て来ると思う。定番だから押さえないとね。

またいつかシドニーが舞台の作品に巡り会うかもしれない。
ロケハンできると良いんだけど、時間は無いだろうなぁ、おそらく...。
「ウエディング・ナイト」の時、オペラハウスの資料は揃えていたものの、
夜景のまではなかったんで、アシスタントさんがトーン処理に悩んでた。
済まなかったね。

ギリシアを舞台に描いたら、次はギリシアへ行けたりとかする？
...そりゃ、どっかからお金が湧いて出てくりゃだけどね。