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マンガ家Mの日常
日本人のノーベル賞受賞の記事を差し置いて、こちらの話題から。
 
朝日新聞朝刊国際面の記事によると、
ドバイで日本のアニメやマンガ、コスプレがブームになっているらしい。
仕事の追い込みでゆっくり新聞を読んでもいられないので、大見出しだけ。

先日とある報道番組でも、ブラジルかどっか、南米の国で
アニメやアニソン、マンガが大ブームになっているという話題が出ていた。
解説者のひとりが「何も仕掛けていないのに売れているのはスゴイ。」
といった発言をしていた。
それで、ここから商機を掴むべきだと、そういう話の流れ。

海外でヒットし始めたら注目して騒いで、商売にしようって、
どいつもこいつも、発想が下衆い!
アニメ制作者やマンガ家が、これまでどれだけの艱難辛苦に耐えて
マンガ・アニメ文化を育てて来たか、わかってんのか!
お金の臭いに群がる連中は文化をダメにする。
正直、ほっといて欲しい。

以前、麻生太郎さんが首相の頃にマンガ・アニメの大きな市場展開を唱えて
アニメ館を作ろうとして笑い者にされていた。
でも、麻生さんは、本人がマンガの良さを知っているからこそ
商品として成長させたいという、志があった。
儲かりそうだから商売にしたい、という人達とはエラい違いだ。

マンガもアニメも歴史上まだまだ黎明期にある若い文化だ。
山や谷、紆余曲折がこの先長く続くだろう。
でも、歌舞伎や落語と同じように、日本の文化としての道を歩んで行く。

芸術に対する感性、真贋を見分ける目、100年の計、
それらが欠けている人達は歴史から嘲笑われるが良い。



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