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マンガ家Mの日常
ネットや新聞で記事が出ていた。

水島新司先生が、46年間に渡る名作「ドカベン」に
遂に終止符を打った。
79歳という年齢も考慮されたのだろう。
その年まで一線で活躍されるのが奇跡。


「ドカベン」は高校野球のマンガだと捉えていたので、
甲子園優勝、高校卒業で、読者としては既に完結した感があった。
それを敢えてプロ野球まで持って行ったのは、
個性的なキャラクター達に、プロの場で挑戦させてやりたい事があったんだろう。
キャラクターが、作者の手を離れて、それぞれの人格を形成している。

随分前になるけど、都内で複数のマンガ家の生原稿の展示会があって、
その中に「ドカベン」からも数点展示されていた。
まだ学生で、デビューも何も見えていなかった頃だった事もあって、
細かな線の正確さに驚いた。
あんなのは自分には無理だと思った。

生原稿の美しさの感動。
デジタルになっちゃったら、もう失われてしまう。



「ドカベン」がブームになりだした頃、
弟が少しずつコミックスを買い出して、それを読ませてもらっていた。

当時、母が、子供達とコミュニケーションを取る為に、
一緒にTVでプロ野球を見たりしていて、ついでに「ドカベン」も読んだ。
マンガ世代ではない母は全くマンガを読んでいなかったんだけど、
「ドカベン」には何故かハマったようだった。
それまでマンガは学業の妨げになるからと、読むのをやめさせたがっていたけれど、
自分が読みたいのもあってか、「ドカベン」は大人買いして揃えてくれた。
私的にはラッキー。

でも、弟は違った。
「お小遣いで少しずつ買い揃えるのが楽しみだったのに。」と、悔しがっていた。
気持ちは分かる。

母は「あぶさん」も揃えてくれた。

我が家の「ドカベン」の思い出。



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