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マンガ家Mの日常
前回の4について補足。

元々他のマンガ家さん(2、3人持ち回り?)がやっておられたレポートで、
当時の仕事の状況で私にも回って来ました。
前のマンガ家さんに問題があったから、とも編集さんには聞かされましたが。

自画自賛になってお恥ずかしいですが、
私が担当したレポートマンガは読者アンケートが非常に良かったのです。
通常、ギャグマンガやこうしたレポート物はアンケートではほぼ相手にされなくて、
取れたとしても僅かな票で最下位、それが普通なのですが、
私のレポートマンガは同じ雑誌掲載の他のマンガ家さんのストーリーマンガよりも
アンケートが良い事が続いていたそうで、
暫くの間続けて担当する事になっていました。
ページが短いのに取材等の苦労もあって、割りが良いとは言えなかったので、
特に自分だけで独占したいと固執するような気持ちはありませんでしたが。 

ところが、とある編集者の問題行動の為に、私はレポートから外され、
その雑誌からも外される事になってしまったのです。
非常に迷惑な事でした。

レポートマンガはその後も継続され、以前担当されていたマンガ家さんがまた
やる事になったようでした。

そして蓋を開けてみたら、1年前の私のレポートそっくりの状態。

同じ雑誌で仕事をされていた方なので、当然私のレポートもご覧になっている筈で、
参考までにと見た結果、それが頭の中にインプットされてしまって、
自覚が無いまま、パクってしまったのでは無いかと推測されます。
でなければ、こんなにそっくりになる事は無いでしょう。
或いは、私のレポートが暫く続いてしまった事から、
私のパターン通りにするのがレポートのあり方であるように
無意識に刷り込まれてしまったか。
マンガ家であれば、新しい物を描いて自分の個性を発揮したいと望み、
他のマンガ家の作品とは違う物を描くよう努力する筈ですが。

普段アンケートの集計票を見る事は無いのですが、
この号だけはとある事情から全体のアンケート結果を知る事となりました。
レポートマンガはやはり僅かな票で、ギャグマンガと最下位に並ぶ状態でした。
前述の通り、大体はそういうものなので、
アンケートが悪くてもそのマンガ家さんの責任ではありません。

でも、続けて雑誌を購入されている読者の方は、
同じレポート内容の劣化版だと感じてしまったかもしれません。

また、商業誌として考えた場合、
たとえ短いギャグマンガやレポートであっても、
人気の高いものを外して低いものに差し替えるというのはあり得ない事です。
ところがこの編集部は、読者よりも編集者の個人的問題を優先させてしまった。
これでは雑誌は売れません。

(続く。)

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