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マンガ家Mの日常
ペンでも、スクリーントーンでも、PCやタブレットでも、
全てはツールなので、使う人次第。
(ただ、よりアナログなツールの方が、感性を刺激出来る。)

最近あまりマンガを読んでいなくて、
ネットニュースのバナー広告を見るくらいと言う体たらく。
それでも幾らかの状況は掴める。


デジタル処理任せという感じの「ぷよ子さん」
主要人物の絵の使い回しも甚だしい。
人物画も数点で全て表現できるという、ある意味、挑戦なのか?
それはさておき、
容姿コンンプレックスに悩む女性が、傷ついた心を他人のせいにせず、
自分自身に向き合っている姿が好ましい。

説明の必要の無い大ヒット作「ザ・ファブル」
写真とデジタル処理の集大成のような画面作りだけど、
ネームの構成が圧倒的に上手い。
テンポが良くて無駄が無い。
写真をトレース、加工したような画面の現実味と、
ドラマの諧謔味のマッチングのバランスが良い。


こうして、名作も生まれる一方、
退屈な作品も山のように出て来る。
誰かのコピーのような、個性の無い人物画。
バストショットに長ったらしい説明台詞。
マンガの体裁は取ってはいても、マンガの面白みが無い。
結局のところ、何故デジタル化を懸念するかと言うと、
デジタルによって簡単に形式だけマンガのように作り上げられる事で、
作り手の意識がそこで止まってしまう、
そして、読者もそれを良しとしてしまう。

(続く。)
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