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マンガ家Mの日常
企業における過労死とか、パワハラの問題が叫ばれている中で、
雇用者側、指導者側が難しい立場にあると実感させられる。

何事にも行き過ぎは良くないのだろうけれど、
仕事の内容によっては厳しい状況に向かわざるを得ない時もあるし、
きつく叱責しないとならない時もある。
ゆったりのんびりしていては競争社会を勝ち抜けないし、
お菓子のような甘い言葉ばかり与えていては、仕事の筋力は育たない。

ここ暫く問題になっていた女性議員の秘書に対する暴言も、
ある程度の割合においては、致し方ないと言える面もあったように思う。


新人育成に熱心なマンガ雑誌では、編集部が独自の育成プランを持っていて、
マンガスクールという形で開かれている。
プロを目指す人達が自作を投稿して、選評を仰ぐ。

随分前の事になるけれど、
とある少女誌のマンガスクールで、やたらとキツイ選評がされた時期があった。
詳細はさすがに覚えていないけれど、罵倒に近い言葉も並んでいた。
さすがに顰蹙を買ったようで、長くは続かなかったけど。

その雑誌で仕事をされているマンガ家さんが、
選評の担当者に直接話を聞いたところ、
指導をする中で、なかなか改善して来ない投稿者も多くいるそうで、
手厳しく伝える手段を取ったという事だった。


どの仕事でも、現場で新人が育ってくれる事を願っている。
何も言わずにすくすく育ってくれれば、こんなに楽な事は無いけれど、
そうは行かない。
手間暇かけて、時間とお金をかけて指導しなければならない。

褒めたらつけあがるだけの人もいるし、
キツく言ったら簡単にやめちゃう人もいる。
加減が難しい。

現場で顔を合わせて、長い時間をかけて信頼関係を熟成していければ、
お互いに有効な会話が見えてくる。
仕事の現場とはそういうものであると思う。
その為には、一つの目標に向かう意識と、忍耐が必要。

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