以前にも書いた通り、
恋愛に意識を高める事が悪い訳ではなく、
人と人との関わりにおいて、恋愛はとても重要だと言う事に変わりはない。
しかし、子育てが女性の役割に限定されていたように、
恋愛もまた、女性の役割に定められてしまうのか。
女性は恋愛に人生を捧げなければならないのか。
5年前、「別冊マーガレット」創刊50周年記念で
大規模な原画展示会が開催された。
数々の名作の原画が見られるとあって、喜び勇んで鑑賞に赴いた。
原画展そのものは期待以上の素晴らしい内容。
ところが、全体のタイトルとして「LOVE」がクローズアップされており、
図録の表紙も、人気キャラクターのキスシーンで埋め尽くされていた。
一体、誰が、何故、
少女達を恋愛のカテゴリーの中だけに監禁しようとしているのか。
はい、
ここでまた編集部批判をすると、ブラックリスト入り強化されそうですが...。
商業誌の永遠の課題として、売上を伸ばさなければならないのは、
編集部のみならず、マンガ家にとっても共通認識。
雑誌作りにおいては編集権のある編集部が上位にあり、意思決定の権利を持つ。
また、担当するマンガ家の成績が編集者の成績ともみなされるので、
担当マンガ家の読者アンケートを伸ばす事に力を傾ける。
そうすると、手っ取り早く結果を出す為に、
今流行っている作品に寄せた作品を描くよう、マンガ家にテコ入れする。
マンガ家は、仕事をホサれるのを恐れて、編集者のリーディングに背けないし、
アンケートで上位に行けば自分自身の得でもあるので、
ウカウカと乗っかってしまう。
その繰り返しで、
雑誌は「雑」の特性を失い、同傾向の作品ばかりがひしめき合う。
70年代前半に少女マンガが爆発的ヒットを生み出し、
商業としての位置付けを確立させた。
しかし、それが逆に足枷となって、売上第一主義がどこまでも強化され、
視野狭窄に陥った。
誰もがマンガ家を目指したきっかけとして、夢中になって読んだ作品があり、
憧れのマンガ家さんがいた。
私も萩尾望都先生に傾倒し、萩尾先生のような作品を描きたいと願った。
最初は単純なテクニックの真似から始まるものではある。
でもそれはあくまでも修業時代の段階まで。
デビュー出来る段階を超えたら、自分自身の個性を見つめ直す。
「〜先生のような」という気持ちはずっと持ち続けるけれど、
それは、〜先生のような洞察力や感受性、作品世界の奥深さを見習うという事。
そうした事はマンガ家個々人が長期的姿勢として抱える事で、
次号の売り上げに追われる編集者は待ってはくれない。
さあ、読者の共感を得る為に、まずは身近なラブコメを描きましょう。
恋愛に意識を高める事が悪い訳ではなく、
人と人との関わりにおいて、恋愛はとても重要だと言う事に変わりはない。
しかし、子育てが女性の役割に限定されていたように、
恋愛もまた、女性の役割に定められてしまうのか。
女性は恋愛に人生を捧げなければならないのか。
5年前、「別冊マーガレット」創刊50周年記念で
大規模な原画展示会が開催された。
数々の名作の原画が見られるとあって、喜び勇んで鑑賞に赴いた。
原画展そのものは期待以上の素晴らしい内容。
ところが、全体のタイトルとして「LOVE」がクローズアップされており、
図録の表紙も、人気キャラクターのキスシーンで埋め尽くされていた。
一体、誰が、何故、
少女達を恋愛のカテゴリーの中だけに監禁しようとしているのか。
はい、
ここでまた編集部批判をすると、ブラックリスト入り強化されそうですが...。
商業誌の永遠の課題として、売上を伸ばさなければならないのは、
編集部のみならず、マンガ家にとっても共通認識。
雑誌作りにおいては編集権のある編集部が上位にあり、意思決定の権利を持つ。
また、担当するマンガ家の成績が編集者の成績ともみなされるので、
担当マンガ家の読者アンケートを伸ばす事に力を傾ける。
そうすると、手っ取り早く結果を出す為に、
今流行っている作品に寄せた作品を描くよう、マンガ家にテコ入れする。
マンガ家は、仕事をホサれるのを恐れて、編集者のリーディングに背けないし、
アンケートで上位に行けば自分自身の得でもあるので、
ウカウカと乗っかってしまう。
その繰り返しで、
雑誌は「雑」の特性を失い、同傾向の作品ばかりがひしめき合う。
70年代前半に少女マンガが爆発的ヒットを生み出し、
商業としての位置付けを確立させた。
しかし、それが逆に足枷となって、売上第一主義がどこまでも強化され、
視野狭窄に陥った。
誰もがマンガ家を目指したきっかけとして、夢中になって読んだ作品があり、
憧れのマンガ家さんがいた。
私も萩尾望都先生に傾倒し、萩尾先生のような作品を描きたいと願った。
最初は単純なテクニックの真似から始まるものではある。
でもそれはあくまでも修業時代の段階まで。
デビュー出来る段階を超えたら、自分自身の個性を見つめ直す。
「〜先生のような」という気持ちはずっと持ち続けるけれど、
それは、〜先生のような洞察力や感受性、作品世界の奥深さを見習うという事。
そうした事はマンガ家個々人が長期的姿勢として抱える事で、
次号の売り上げに追われる編集者は待ってはくれない。
さあ、読者の共感を得る為に、まずは身近なラブコメを描きましょう。
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