ネットで気になる記事を見たので、
印象の強いうちに意見を書いておきたくて、
いくつか途中の記事がある中、こちらのテーマを先行させました。
集英社系、35年のキャリアのベテランの人気女性マンガ家さんが、
ご自身の作品の中で、少女マンガにおけるジェンダー・バイアスに触れて、
そういうマンガは排除されるべきだと、キャラクターに語らせた。
そのエピソードと、マンガ家さんのインタビュー長文が掲載されていた。
簡単に言ってしまえば、
可愛い少女が男性の付属物的な立場に邁進する姿ばかりが描かれた
既存の少女マンガが、女性の立場を危うくしてきた、という問題提起。
このマンガ家さんが語っておられる事には、ほぼ100%賛成。
でも、ちょっと「ん?」とも思わされた。
初めに、このマンガ家さんの作品をきちんと読んでいなくて、
その為に何らかの齟齬があるかもしれない事をお詫びしておきます。
また、他のマンガ家さんの作品について評論めいた事を書くのは
極力避けてきました。(レジェンドを除く。)
今回も、個人のマンガ作品についてというのではなく、
ジェンダー・バイアスの問題点から話を進めるよう注力します。
正直に言えば、
「おいおい、今更言うか。」と思ってしまった。
集英社の少女マンガと言えば、それこそ、ジェンダー・バイアスの巣窟。
とびきり可憐な女の子がイケメンとくっつく話がテンコ盛り。
35年も経って、ようやく言い始めても、遅くないか?
(記事によれば、ジェンダー・バイアスを打ち破るようなキャラクターも
以前の作品中に登場させておられたとの事。)
60年代から70年代にかけて、集英社の少女マンガでは、
「アタックNo.1」「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」といった、
少女や女性が大胆に活躍する作品が、むしろ主流だった。
個人的に、その頃のマンガに憧れて育った。
ところが、70年代半ば過ぎから、
集英社系でIVマンガと呼ばれる、可憐な少女の学園ラブコメディが席巻。
現実的で巧みな心理描写が重視される傾向の一方で、
それまでのダイナミックな冒険心溢れるドラマは駆逐されてしまった。
少女マンガにおけるジェンダー・バイアスは、
その後の時代に活躍した女性マンガ家が作り上げたものでもあったとも言える。
60年代、70年代前半の少女マンガでも、勿論ラブコメディは多数描かれた。
でも、その後の少女マンガに比べると、恋愛においても、
少女達が男性のご機嫌とりに心血注ぐのではなく、
自分自身の魅力を磨く事に意識を向けていたように思える。
岡ひろみは、藤堂さんのサポートの為にテニスを捨てたりしなかった。
印象の強いうちに意見を書いておきたくて、
いくつか途中の記事がある中、こちらのテーマを先行させました。
集英社系、35年のキャリアのベテランの人気女性マンガ家さんが、
ご自身の作品の中で、少女マンガにおけるジェンダー・バイアスに触れて、
そういうマンガは排除されるべきだと、キャラクターに語らせた。
そのエピソードと、マンガ家さんのインタビュー長文が掲載されていた。
簡単に言ってしまえば、
可愛い少女が男性の付属物的な立場に邁進する姿ばかりが描かれた
既存の少女マンガが、女性の立場を危うくしてきた、という問題提起。
このマンガ家さんが語っておられる事には、ほぼ100%賛成。
でも、ちょっと「ん?」とも思わされた。
初めに、このマンガ家さんの作品をきちんと読んでいなくて、
その為に何らかの齟齬があるかもしれない事をお詫びしておきます。
また、他のマンガ家さんの作品について評論めいた事を書くのは
極力避けてきました。(レジェンドを除く。)
今回も、個人のマンガ作品についてというのではなく、
ジェンダー・バイアスの問題点から話を進めるよう注力します。
正直に言えば、
「おいおい、今更言うか。」と思ってしまった。
集英社の少女マンガと言えば、それこそ、ジェンダー・バイアスの巣窟。
とびきり可憐な女の子がイケメンとくっつく話がテンコ盛り。
35年も経って、ようやく言い始めても、遅くないか?
(記事によれば、ジェンダー・バイアスを打ち破るようなキャラクターも
以前の作品中に登場させておられたとの事。)
60年代から70年代にかけて、集英社の少女マンガでは、
「アタックNo.1」「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」といった、
少女や女性が大胆に活躍する作品が、むしろ主流だった。
個人的に、その頃のマンガに憧れて育った。
ところが、70年代半ば過ぎから、
集英社系でIVマンガと呼ばれる、可憐な少女の学園ラブコメディが席巻。
現実的で巧みな心理描写が重視される傾向の一方で、
それまでのダイナミックな冒険心溢れるドラマは駆逐されてしまった。
少女マンガにおけるジェンダー・バイアスは、
その後の時代に活躍した女性マンガ家が作り上げたものでもあったとも言える。
60年代、70年代前半の少女マンガでも、勿論ラブコメディは多数描かれた。
でも、その後の少女マンガに比べると、恋愛においても、
少女達が男性のご機嫌とりに心血注ぐのではなく、
自分自身の魅力を磨く事に意識を向けていたように思える。
岡ひろみは、藤堂さんのサポートの為にテニスを捨てたりしなかった。
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