忍者ブログ
マンガ家Mの日常
「横山大観殺人事件」1〜3話が収録された
「このミステリーが面白い!」がぶんか社より発売されました。

...多分、発売になっていると思われます、見本本が今日届いたので。

再録に当たって原稿の修正をしていると、
当時の仕事の状況が色々思い起こされます。

一度雑誌デビューした経験のある方にアシスタントに入っていただいて、
背景をちょっと描いてもらったのだけど、使い物にならず、
人物のペン入れが済んだ原稿だったのだけど、諦めて全部描き直して、
指導して背景を描き直してもらって、何とかそれなりのところまで到達しました。
見比べて「前のより随分良くなったでしょ。」と褒めたら、
「違いが分からない。」と言われて、ガックリ来ちゃった。
センスが無いと上達は厳しいな...。

いつも書く事なんだけど、
原稿料だけでは月刊連載を続けるのは無理な話で、
アシスタントさんを雇ったら原稿料は完全に消えるか、マイナスになるか...。
それでも何とかやっていかなければならないので、
アシスタント代節約の為に、かなり無理に無理を重ねて、
自分で大半の背景を描いていました。
なので、時間が足りず、トーン作業の不備が多く見受けられ、
今回大分追加作業をしました。
シンドかったけど、そういう機会をいただけた事は良かったです。

隔月刊なので、2ヶ月後の同じ雑誌に後半の4、5話が掲載される予定。
今後総集編的な廉価版コミックスやコミックスになるかは全く分からないので、
この機会に読んでいただけたら嬉しいです。
浅見光彦のようにキャラクターが周知されてはいないけど、
その分お約束に縛られず、先入観無く1個のドラマとして入り易いかもしれません。


後半の分の修正が終了したら、
いよいよ「ポー・ド・ルルスの娘」の修正に入らなきゃかなぁ、と思うのだけど、
こちらは連載時の問題が多く、抱えている不満も多いので、
どこまで加筆修正するか、とても悩みます。
悩み過ぎて、手が付け辛い。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック