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マンガ家Mの日常
原稿の修正は、細かなミスを修正したり、スクリーントーンを足したりで、
主に絵に集中している。
ネームに関してはあまり気を払っていなかったのだけど、
ちゃんと見ていると色々問題箇所が出て来る。

とにかく写植の貼り付け方が汚くて、
ペーパーボンドが画面のあちこちに飛び散らかっている。
これを剥がそうとすると絵を傷つけてしまうので、手が付けられない。
その箇所は修正したい部分があったとしても、出来ない。
トレーシングペーパーは原稿の裏面からテープで貼り付けてあるけど、
表の画面に相当する箇所に大きくテープが貼られていて、
テープの糊が表に黄色く滲み出している。
これも修正出来ない。
また、画面外に貼られたタイトル等はペーパーボンドとは違う糊で貼られていて、
剥がすと大きな黄色い染みが付いている。

今後デジタル入稿でこうした事は無くなるのだろうけど、
何れにしても、画面に対してもっと敬意を払ってもらいたい。
売れる売れないは別にして、
他者が描いたものに対しては尊重する心が無ければ、取り扱う資格は無い。

写植については、やたらと級数が大きいものを、
今回なるべく吹き出しの大きさに合わせるようにしてもらうとともに、
位置の修正もしてもらう。
台詞も画面の一部としてバランスを整えて位置取りしているので、
編集者の感覚で変えられては困る。

台詞の内容にまではあまり気を配っていなかったのだけど、
ふと見ると、写植から下の鉛筆文字が大きくはみ出しているのがあった。
内容も違っているらしい。
そっと剥がしてみると、やはり元の台詞と違っていた。

編集者がこちらに断り無く、勝手に変更したのだ。

そういう事は断じて許されない。

おそらく、
元の台詞がやや説明的なので、簡単にしようと考えたのだろう。

簡単に出来る事なら、こっちでやっている。
そうはいかないものだから、そうせずにいたのだ。

まず、基本として、原作になるべく忠実に書く。
原作者も、その台詞に確かな意味があるから、そう書いたのだ。

そして、説明的であるその台詞だが、
話し相手の台詞と呼応した内容になっている。
なので、後の台詞が書き変えられてしまうと、前の台詞と会話がかみ合わなくなる。

一つの短い台詞であっても、全体と呼応している。
はっきり言って、編集者の中にはそれを考える頭が無い人がいる。
そういう人に限って、自己過信して、勝手に変更を加えたがる。

何故他者の作品を尊重する気持ちが持てないのか?
自分の力量が見えていないからに他ならない。

先に書いたように、やや説明的な台詞なので、直したいと思う気持ちはあるだろう。
でも、マンガ家はネームを出し、その後下描きをFAXで送って、
最低でも2度編集者のチェックを受けている。
疑問に思ったなら、そのいずれかの段階で申し出れば良い。
なのにそうせず、完成原稿に勝手に変更を加えてしまうなんて、あり得ない。
ネームや下描きをちゃんとチェックしていなかったのであれば、
職務怠慢か、能力不足。

この時の場合、台詞を変えたのは担当編集者ではないかもしれない。
何となく見当は付く。
下描きから原稿完成まではまだ時間があるので、
もしその間に見直して、誰であれ、変更したいと思う点があったのであれば、
マンガ家に電話連絡して確認、相談すべき。
何故それをしない?

ハイ、電話で確認してくだされば、
あなたの間違いをはっきり訂正して差し上げます。



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