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マンガ家Mの日常
内田康男先生の岡部警部シリーズから「横山大観殺人事件」。

こちらも秋田書店「サスペリアミステリー」で連載されましたが、
副編集長の問題で、鬼っ子扱い。
総集編やコミックスにまとめられる事も無く、戸棚に眠っていましたが、
浅見光彦シリーズに2作に続き、
ぶんか社「このミステリーが面白い!」で再録の運びとなりました。

来月20日頃の発売号で、前半3回分、
隔月刊なので、6月20日頃の発売号で、後半2回分の再録となります。
続けて読んでね。
岡部警部シリーズに関しては、廉価版コミックスの企画はまだ話に出ていないので、
今回押さえていただけると良いです。

内田先生の作品の中では浅見光彦シリーズが鉄板の人気で、
その他のシリーズに関しては、作品そのものの出来云々では無く、
どうしてもキャラクターとしての人気が追いつかないようで、
浅見光彦には負けてしまうのが辛いところ。
内田先生自身、浅見光彦では書けない展開を書こうと他のシリーズを手掛けても、
編集者が浅見光彦に変更を求めて来たとか。

マンガの方でも当時アンケートは伸び悩んだらしいのだけど、
内田先生の作品世界をきちんと絵で表現したし、
改めて加筆補正の為に久々に封を開けて原稿を見ると、
我ながらどこまでも丁寧に描いてあるのが健気な感じで、作品が愛おしくなる。

浅見光彦シリーズのような華やかさとは違って、やや男性的でダークな趣で、
イメージが異なるとは思うけど、
内田先生の作品のファンの方に是非読んでいただきたいです。

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