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マンガ家Mの日常
大坂やバイルズが、アフリカ系のルーツの為に、
何らかの人種的偏見に晒されている事については、決して軽視しない。
ただ、今回のメンタルの問題は、それは主な原因ではないと思う。


メンタル面で重圧を受けているのは、トップアスリートに限った事ではない。
マイナー競技で、下位の選手であったとしても、
例えば、活動資金の問題であったり、数多くの敗北であったり、
トップアスリートとは別の問題に直面する。

メンタルの問題というのは、他のあらゆる職業でも、必ず付いて回る。

医師が診断を間違えたら、患者は命を落とす。
会社社長が判断を間違えたら、数千人の社員と家族が路頭に迷う。
教師が指導を間違えたら、生徒の一生が台無しになってしまう。
運転手が運転を間違えたら、交通事故で犠牲者が出る。

テニスの試合後の記者会見が、それ程までに苦痛で、
選手のメンタルを蝕むものなのだろうか?

マンガ家の場合で言えば、(国際的なトップアスリートとは落差があるけど)
ネームが出来ない、アンケートが伸び悩むといった苦悩がある。
担当編集者や読者から、作品の不出来を指摘をされて、拗ねてもいられない。
明朝締め切りという時に、まだ1枚白紙の原稿が残っていたとして、
眠いので描きません、という訳にはいかない。
1枚分の原稿料を返却するから、白紙で出す、という訳にもいかない。
担当編集者は「描き終えてから寝て下さい。」と言うだろう。
(編集さんも、良い原稿が仕上がるのを期待してくれているので、
 実際は、印刷所に無理をお願いして交渉して、半日延ばしてくれたりする。)
私のレベルでさえ、睡眠不足で倒れそうな時があったわけだけど、
人気作家になると、命を縮める程無理を続けた例も多く報告されている。

何であれ、仕事なので、対価に見合った責任があり、
その重圧を受け止めるしかない。


大坂が3回戦敗退直後、インタビュー通路に現れず、一時騒然となった。
土橋氏が急ぎ大坂に説明に向かい、10分後に大坂は通路に来た。
敗退後にもインタビューを受けなければならないとは知らずに
ロッカールームに戻ってしまった、という、大坂の言葉は信じるとしても、
インタビューに関する規定は事前に説明があった筈で、
確認を怠ったのは、大坂の責任だと言える。

で、ちょっとよくわからないのだけど、
全仏の時の記者会見はダメで、五輪のはOKっていうのはどうしてなんだろう?
全米はどうするの?

決して、アンチではないのだけど、
最近の大坂は、必ずしも支持出来ない事が多い。

(続く。)
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