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マンガ家Mの日常
1ファンとして、素人レベルの感想ではあるけれど、少し話したい。

試合時間が長くなったのには ラケットの問題が見過ごせない。
もっとも、ラケットは改良されて来た訳だから、
それを「問題」と言うのもおかしいのかもしれないけど。

ラケットの改良が進み、スイートスポットが広くなり、
ラケットフェースのより広い面での良い返球が可能になった。
それで、選手全体のレシーブ力が向上した。
そうなると、身体に負担の大きいサーブに重点を置いたトレーニングや
試合の進め方は リスクが高くなる。
それで、トップ選手も、サービスからストロークへ強化のポイントが変化した。
サンプラスの時代には もっと多くのビッグサーバーが名を連ねていたけど、
最近はサーブのスピードが上がったにも関わらず、
ビッグサーバーとされる選手が目立たない。

そうした事から、サーブ&ボレーのスタイルも成立しづらくなった。
クレーコート育ちのナダルは勿論としても、
準決勝で4時間50分を戦ったジョコヴィッチ、マレーも、
徹底してベースラインからの返球を続けていた。

ボレーでネットに出ると、前後の華やかな動きで より攻撃的に見えて、
観客を惹き付ける。
だからと言って ベースラインからの打ち合いが攻撃的で無い訳ではなく、
それぞれ厳しいコースを突いて攻めている。
昔、ボレーヤーの伊達公子に対して、ベースライナーの沢松奈生子は
積極性に欠けると言われてしまった時期があった、気の毒に。

以前は、サーブのスピードが上がる傾向を押さえる為に
ボールの反発力を押さえるべきでは、という議論もあった。
今後、ラケットの改良に関しても議論がなされていくのだろう。

レシーブ力が上がっても、かつてのアガシのような
目の覚めるようなリターンエースが そう見られる訳でも無いように思われる。
卓越したビッグサーバーとビッグレシーバーの攻防が、そこにはあった。

話を少し戻すと、準決勝のジョコビッチ、マレー戦は
マッツ・ヴィランデルの毎回の5時間マッチを思い出させてくれた。
...長かった。

トップ選手の試合を少しでも長く見たい、という気持ちはファンならある。
でも...あんまり長過ぎるのは、見ていてシンドくなってしまう。
部屋でTVで見ている分にはまだ良いけど、会場は結構ツライ。
テニスの場合、観客のマナーとして、プレー中は動いてはならない。
だから、同じような会場でも、コンサートのように動いて身体を温める、
という事ができない。 冷える。
オープンエアーの会場の場合、昼間はカンカン照りにさらされるだけじゃなく、
風が吹くと日中でもかなり寒く感じる。
それで、ナイトセッションで深夜0時過ぎまでとなると...。
身体の大きい欧米人は感覚が鈍いかもだけど、
細身の日本人にはかなりツライ事になるだろう。

TVを見ていてボンヤリ思ってしまった。
フィリップと一緒に行っていたとして、
連日連夜の観戦がキツくなってしまって、休みたくなって、
それでまた呆れられ、しかられていたのかも...。
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