有り体に言ってしまえば、部数減少による廃刊です。
ホラーとミステリー(「ホラーM」のMはミステリーのMなのよ。)
という限定されたジャンルで、流行による浮き沈みがあるのか、
近年の出版不況のせいか、
最盛期の10分の1まで部数が落ち込んでいたそうです。
それと、その少し前に「ホラーM」から枝分かれする形で
「トカゲ」という新雑誌が作られて、
そちらに人気作家を多数引っ張られたのも 痛手だったようです。
上の人達が何故そのような無理な企画を進めたのか 計りかねますが。
...雑誌を廃刊にしたくて、その前フリだったのかもね。
何年か前からデジタル配信を行っていて、そちらは続行されるので
完全な廃刊という訳ではありません。
とは言え、デジタルに関しては法の整備も万全ではありませんし、
出版社もまだ暗中模索状態で、
事業として確立されているとはとても言えません。
問題点については後述します。
「キアラ」2巻の後書き原稿などを出して、
今後の連載についての 打ち合わせの連絡を待っていたのですが、
年が明けてからも なかなかTさんから連絡は来ませんでした。
私も前年からハーレクインのお仕事を始めさせていただいており、
そちらの原稿が上がるまでは「キアラ」にはかかれないので、
特にTさんにせっついて電話するような事もせずにいました。
そうしたら或る日、Tさんが「キアラ」の単行本の契約書を持参された際に
(契約書は原稿の受け渡し前に取り交わすべきものなんだけど、
マンガの現場って、イージーな口約束で成り立ってるのね。)
掲載誌「ホラーM」の廃刊が決まった事を 玄関口で切り出して来たのです。
雑誌の廃刊(読者向けには休刊とかって書くけど、再開したためしがない。)
は、或る日突然マンガ家に告げられる。
どこの出版社でもやる事おんなじ。
「次の号で休刊です。」
「えっ、連載、まだ途中なんですけど、続きはどうすればいいんですか?」
「うちでは何もできません。」
「読者の為にって、編集さん日頃から言ってらしたじゃないですか。
途中でほったらかしにするのは それまで読んでくれていた読者に対する
裏切りじゃありませんか。」
「(無言)」
だいたいいつでも皆こんな具合。
現場の編集者もマンガ家と似たり寄ったりの直前になって
上から知らされるそうだけど、
会社の中にいれば、薄々察知してはいただろうと思われる。
どうなんだろう。
マンガ家に直前まで知らせないのも、
動揺して描けなくなると良くないから、なんて言われるけど、
そんなのは情報流出を防ぐ為の便法でしかない。
迷惑至極。
いくらかでも早めに知らせてくれれば
連載をなんとか終わる形に持って行くとか、
その後の仕事先を探すとか、色々策を講じられるんだけど、
マンガ家にそれをさせてくれない。
雑誌廃刊でマンガ家が或る日突然無職になって 収入ゼロになって
家賃も電気代も払えなくなったって、出版社の関知するところではない。
会社が社員をリストラする時には
何ヶ月前までに宣告するとか、保証金支払うとか、
何らかのルールがある筈なんだけど、
マンガ家にはそういうのは一切ない。
フリーランスだからって言っても、良識は見せて欲しい。
Tさんは当時「ホラーM」の編集を一手にまかされていながら
まだ契約社員で、
以前会社から正社員としての契約の打診があった際に
ちゃんと受諾の意志を示していたものの、
その話はいつの間にか断ち消えとなり、
業務縮小で近々契約終了であると言い渡されていて、
Tさん自身も先が見えない状況でした。
続く。
ホラーとミステリー(「ホラーM」のMはミステリーのMなのよ。)
という限定されたジャンルで、流行による浮き沈みがあるのか、
近年の出版不況のせいか、
最盛期の10分の1まで部数が落ち込んでいたそうです。
それと、その少し前に「ホラーM」から枝分かれする形で
「トカゲ」という新雑誌が作られて、
そちらに人気作家を多数引っ張られたのも 痛手だったようです。
上の人達が何故そのような無理な企画を進めたのか 計りかねますが。
...雑誌を廃刊にしたくて、その前フリだったのかもね。
何年か前からデジタル配信を行っていて、そちらは続行されるので
完全な廃刊という訳ではありません。
とは言え、デジタルに関しては法の整備も万全ではありませんし、
出版社もまだ暗中模索状態で、
事業として確立されているとはとても言えません。
問題点については後述します。
「キアラ」2巻の後書き原稿などを出して、
今後の連載についての 打ち合わせの連絡を待っていたのですが、
年が明けてからも なかなかTさんから連絡は来ませんでした。
私も前年からハーレクインのお仕事を始めさせていただいており、
そちらの原稿が上がるまでは「キアラ」にはかかれないので、
特にTさんにせっついて電話するような事もせずにいました。
そうしたら或る日、Tさんが「キアラ」の単行本の契約書を持参された際に
(契約書は原稿の受け渡し前に取り交わすべきものなんだけど、
マンガの現場って、イージーな口約束で成り立ってるのね。)
掲載誌「ホラーM」の廃刊が決まった事を 玄関口で切り出して来たのです。
雑誌の廃刊(読者向けには休刊とかって書くけど、再開したためしがない。)
は、或る日突然マンガ家に告げられる。
どこの出版社でもやる事おんなじ。
「次の号で休刊です。」
「えっ、連載、まだ途中なんですけど、続きはどうすればいいんですか?」
「うちでは何もできません。」
「読者の為にって、編集さん日頃から言ってらしたじゃないですか。
途中でほったらかしにするのは それまで読んでくれていた読者に対する
裏切りじゃありませんか。」
「(無言)」
だいたいいつでも皆こんな具合。
現場の編集者もマンガ家と似たり寄ったりの直前になって
上から知らされるそうだけど、
会社の中にいれば、薄々察知してはいただろうと思われる。
どうなんだろう。
マンガ家に直前まで知らせないのも、
動揺して描けなくなると良くないから、なんて言われるけど、
そんなのは情報流出を防ぐ為の便法でしかない。
迷惑至極。
いくらかでも早めに知らせてくれれば
連載をなんとか終わる形に持って行くとか、
その後の仕事先を探すとか、色々策を講じられるんだけど、
マンガ家にそれをさせてくれない。
雑誌廃刊でマンガ家が或る日突然無職になって 収入ゼロになって
家賃も電気代も払えなくなったって、出版社の関知するところではない。
会社が社員をリストラする時には
何ヶ月前までに宣告するとか、保証金支払うとか、
何らかのルールがある筈なんだけど、
マンガ家にはそういうのは一切ない。
フリーランスだからって言っても、良識は見せて欲しい。
Tさんは当時「ホラーM」の編集を一手にまかされていながら
まだ契約社員で、
以前会社から正社員としての契約の打診があった際に
ちゃんと受諾の意志を示していたものの、
その話はいつの間にか断ち消えとなり、
業務縮小で近々契約終了であると言い渡されていて、
Tさん自身も先が見えない状況でした。
続く。
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