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マンガ家Mの日常
3年程前にテニススクールで知り合った方(マニさん、インド国籍)が、
奥様の仕事の都合で、家族で2年程ボストンに引っ越し。
2年後果たしてスムーズに帰国するかどうかわからないし、
帰国して、また同じ地域に戻るかもわからない。
練習相手が減るのが悲しい。

テニス仲間なので、飲み会等ではなく、テニスでの送別会を企画して手配したら、
思っていたより多くの参加希望が来た。
2日間に分けての開催。

が、1回目を明日に控えて、LINEでリマインドを送信したら、
今になって欠席するとか言って来る人達がいる。
事情はそれぞれなので仕方ないが、
どうして、欠席しようと思った時にこちらに連絡しないのだろう。
改めて調整して、全員に送信したリマインドに追加連絡をしなければならない。

気の良いマダムは、常日頃、私が気を使い過ぎだと言ってくれるが、
こうした些細に思える事柄の積み重ねが、
こちらの気遣いの量を増やす事に気づいておられない。

暑い中、ちょっとイラッが増す。
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深夜に気軽な映画をと思い、程々の長さの作品をチョイス。
「6歳のボクが、大人になるまで」でアカデミー賞にノミネートされた
リチャード・リンクレイター監督作品。


バーナデッドはIT長者の夫エルジーと娘ビーの3人で、
シアトル郊外の元教護院の古い邸宅を買い取り、改装しながら暮らしているが、
孤独癖で天才肌のバーナデッドは近所に馴染めずトラブル続き。

バーナデッドは、若い頃、将来を嘱望された超優秀な建築家だったが、
3年がかりで作り上げた重要な建築物を買い取った大企業に瞬時に破壊され、
ショックも重なり、同時期に流産を繰り返していた事もあり、
仕事を離れて専業主婦になっていた。

ビーが学校でトップの成績を収めた為、
約束通り、南極へ家族旅行するプランを実行する事になった。
長期の旅行のプレッシャーから、不安神経症のような状態が強くなり、
エルジーはバーナデッドを精神科の診療所へ入所させようとする。
入所を拒むバーナデッドは、1人で先に南極へ向かう。

到着した南極の基地の一つで、研究者の女性と知り合い、
南極点の新しい基地建設の話を聞き、一気に建築への情熱が呼び覚まされると、
南極点行きの船に密航し、基地に着く。
所長に建築計画を伝え、滞在を許可してもらい、企画を進める。
建物を建てる現場を深く調査し、創造性豊かな建築をする、
その原点に改めて辿り着いた。

あとを追いかけて来たエルジーとビーに再会。
エルジーは仕事にかまけてバーナデッドを疎かにしていた事を反省し、
会社を手放し、家族との時間を優先させる。
バーナデッドはまずは5週間の調査滞在に入る。


豊かな才能に恵まれながら、キャリアの途中で大きな挫折を味わい、
仕事から離脱して、主婦業に埋もれて、残りの人生を鬱々と暮らす、
そういう女性がまだまだ多く存在する。

傲慢な天才という設定は、
同じケイト・ブランシェット主演の「TAR」を思い起こさせる。
ただし、今作はイマイチ。
イントロから、どうにもリンクレイターの演出が理屈っぽい。
コメディとして笑える程でもなく、心理劇として没入出来る程でもなく。
バーナデッドが頼りにしていたプライベート秘書「マルジェラ」が
実はロシアの詐欺組織だったって、何だか突飛で、
設定として生きているようにも思えず。

バーナデッドの危うい素行に、優しく従う夫と娘ってのも、何だかなぁ。
第一、南極旅行ってのも、富裕層ならではだし。
ビーは15歳くらいで、卒業後は寄宿学校に入学する予定だったので、
バーナデッドは5週間の南極滞在をサクッと決断しちゃった。
一応、夫と娘のダメ出しがあれば止めるとは言ってたけど。
色々と設定が一般からは乖離している。

「6歳のボク」も、個人的にイマイチだったんで、
リンクレイター監督の演出と感覚が合わないのかもしれない。

映画の中の氷山に囲まれた南極の風景が美しいんだけど、
ロケ地はグリーンランドのようです。


英国の医療ミステリードラマのミニシリーズ、全5話。


救急外来の医師ルシンダは、コロナ禍で精神的に疲弊し、
薬物依存症に陥っていた。
依存症を隠して職場復帰するが、
オーバードーズで搬送された若い女性患者イーディスの治療に当たって、
新人研修医への指示の不備で、イーディスが亡くなり、調査を受ける事になった。

イーディスは、ルシンダのかつての指導医ロブの妻が運営に携わる
依存症治療センターの患者で、
センターでは評判を上げる為に、患者の治癒、退院を急がせていた。
退院後に依存症が再発した元患者達が悪質なドラッグに手を染めないよう、
ロブは薬を手配していた。
ルシンダはロブに頼まれて、オーバードーズ患者を手早く治療していたが、
死亡事故の責任を問われる羽目になり、路上でロブと口論するうち、
勢い余ってロブを突き飛ばすと、バランスを崩したロブは車道に飛び出て、
来合わせた車に跳ねられてしまった。
その場では一命を取り留め、緊急搬送されるが、後に亡くなる。

ルシンダはロブの薬の入手先を突き止めようと、自ら調査を始める。
ある薬局に辿り着くが、
オーナーのジュベアはルシンダが務める病院の理事の1人で、
病院の医師レオと結託して、薬の横流しをして大金を稼いでいたのだった。

真相に気づいたルシンダはオーバードーズに見せかけて殺害されかけるが、
彼女が指導した救命医療チームの適切な判断で助けられる。

ロブの妻は、夫の死への慚愧の念と、ルシンダに事実を知られた事から、
自らMIU(医療調査ユニット)にデータを提供し、自供する。

ルシンダに息子の命を救われた男が、ジュベアを射殺する。
レオは薬品の横領の罪で逮捕される。


全体的に盛り上がりに欠ける感はあったけど、まあまあかな。

薬物依存症の問題と共に、現場の医師までもが依存症に陥ってしまう怖さ。
日本では鎮痛剤等の使用や管理が欧米よりも厳しく設定されているので、
欧米程には多くはないけど、街中で危険なドラッグの売買が横行している。

医師のレオがイケメンだなぁと思っていたら、
忘れかけていたけど、「ザ・フォロウィング」のジェームズ・ピュアフォイで、
そりゃあ、事件の裏に関わっているよなぁって。

「マルプラクティス」は直訳すると「不正行為」となる。
「陰謀の処方箋」と共に、ドラマのイメージがやや伝わり難い邦題だった。

WOWOWでは、
子育て中の女医達を主役にした英国ドラマ「マターナル」もスタートしていて、
女医の立場の様々な難しさがクローズアップされて来ている。

ウチの亡き母と比較して見てしまう。




テニス仲間のオジサマ。
気の良い人なんだけど、私の仕事や年齢にいちいち口出しされるのが面倒で、
モヤッてたので、LINEでその旨伝えたら、翌朝には謝罪の返信が来ていた。

まぁ、それで事は済んだわけなんだけど、 
テニススクールで顔を合わせたら、やっぱり態度が少しもどかしい感じ。
どちらかと言えば話し下手で、いつもは私にばかり話しかけて来るのに、今日はその逆。
これまで殆ど話してなかったような人と話して、私には話しかけて来ない。
試合形式の練習でダブルスを組むと、つまらないミスをするし。

日本のおぢさん達って、気が小さい。

世間で、家庭内のモラハラ云々と言われてるけど、
そういうのは、妻側もガチッと夫に反論するのが良い。
嫌な事は嫌だとハッキリ言う。
早めの方が良い。
自分がグチャグチャになってからだと、自分を修復出来なくなるからね。

夫であれ、友達であれ、
それで離れられたら、それまでの関係性だったと割り切る。

ストーリーの続き。

マッツがノヴァ銀行の調査を進める中、クラウディアの関与を知る。
クラウディアは自分の人生を破滅に追いやったクリステンセンを倒すべく、
マッツ達の金融詐欺対策班に協力を申し出る。

アブサロン銀行はノヴァ銀行への買収を余儀無くされ、更には、
傘下のフランスの銀行がノヴァ銀行の指示で不利な情報を隠蔽していた為、
株価の大幅下落で破産に追い込まれる。

アブサロン銀行の破産はノヴァ銀行にとっても痛手な筈だったが、
マッツは、クリステンセンが英国の大富豪と共に
デンマーククローネの崩壊を目論み、投機で巨額な利益を得ていたと知る。
クラウディアの活躍もあって、クリステンセンを逮捕するが、
投機の大元の英国の大富豪摘発の情報提供を条件に保釈。
警察から出たところで、クリステンセンは、
脅迫の為に娘が誘拐され死亡した事を恨む、かつての部下に射殺される。
マッツは不十分ながらもクリステンセンから得た情報を使って、
英国の大富豪にデンマーククローネを支える資金投入をさせる。

クリステンセンや英国の大富豪の他に、
世界中に、経済を裏で操る大物達が存在する。
経済の闇の深さに疲れたマッツは、病気の妻を支えるべく、辞職する。

クラウディアもまた、息子との生活を取り戻す。

ニッキーはクリステンセンから次々に来る暗殺指令に嫌気が刺し始めていた。
暗殺や誘拐の実行犯として公に指名手配されたピーターソンを
始末するよう言われるが、
逃亡を試みるピーターソンに親友のビムズを殺される。
ピーターソンを殺したニッキーは、危険を察知して国外逃亡を決意。
幼い息子を抱える妻は、最近のニッキーの行動を不審に思い、別れを告げる。


なかなかの重量感で、緊迫した場面が続き、面白かった。
金融犯罪という社会性と、アクションシーンが、
巧みな構成で繋がれ、飽きさせない。
主要キャラクターもそれぞれ個性的に描かれていた。

マッツとアルフの刑事コンビ、
クラウディア達、金融関係者、
底辺から引き上げられた格好のニッキー。
この3組のエピソードが、時には別々に、時には微妙に絡み、
スリリングな構成が興味深さを増した。
また、それぞれが仕事と家族とのバランスに悩み、
判断の行方がどう左右されるかにも関心が行った。

キャラクターの魅力が増して、観るべき作品に成長した。

シーズン2で完結したけれど、
形を変えて、アルフとニッキーを中心にシーズン3が制作された。
引き続き、楽しもう。