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マンガ家Mの日常
14歳年下で、子供を望むジョシュとの別れを考え始めた頃に、
出版社のオーナー社長チャールズがライザに好意を示す。
資産家で、知的な紳士。
年齢の釣り合いもちょうど良い。
幼い娘が2人いて、ライザになついている。
またと無い良縁。
元妻が最初はヨリを戻したがっていたが、それもケリがつき、
逆にライザの応援に回ってくれた。

無事、プロポーズ。

ところが、ライザの方がそれを拒否する。
勿論チャールズを愛しているが、
結婚という制度に懲りて、縛られない形でのパートナーシップを望んだ。

古いタイプのチャールズは、それを受け入れきれない。

お互いの着地点を見出そうとするが、折り合わず、別れる。

ここに、エスタブリッシュメントであるチャールズの限界があった。
旧体制で優位な状況にあった者としては、意識の転換は図れない。
ライザを妻に迎えて大切にしようと思っているが、
家庭の為政者としての意識が前面に現れてしまう。

中年女性が若見せして、仕事と恋愛に大奮闘...、
今作はそういう単純なラブコメの枠に止まらず、
女性の社会的自立に加えて、男性側の精神的自立の問題にも踏み込んだ。

結婚という制度の中の悪癖の部分を乗り越える試み。
それは同時に、女性の社会的地位の向上にも連動するだろう。

(続く。)
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