ネタバレ注意



スウェーデン製作、極限ミステリーのミニシリーズ。
６話完結。


海洋掘削基地RIG45で、女性作業員リトヴァが転落死した。
当初、飲酒による事故か自殺と見られていたが、
本社から派遣された調査員アンドレアが、飲料水のボトルから鎮静剤を発見し、
他殺の疑いの方向で調査を始めた。
基地はメンテナンスの為に作業員の大半が引き上げて、
現在は少数の作業員のみ待機している。

アンドレアは、過去の事件に関係する者達が集められた事を突き止める。
ダグラス、ヴィダル、リトヴァ、ポンタス、メアリー達は
基地の輸送システムを利用してヘロインの密売を行っていた。
数年前、密売に気づいたフレデリクは報告しようとしたが、
ダグラス達に殺害され、ヘロイン使用の疑いまでかけられてしまった。

アンドレアが本社と連絡を取り、調査を進めようとすると、
何者かが通信システムを破壊し、外界との連絡が遮断されてしまった。
すぐに本社に戻ろうとするが、嵐の接近でヘリコプターが飛べない。
嵐が治るまでの数日間、基地に閉じ込められた状態になった。

作業エリアに呼び出されたアンドレアは何者かに刺殺される。
ポンタスは細工された酸素ボンベを作業中に使用して、意識不明。
意識を取り戻したものの、何者かによって爆発を仕掛けられ、
医療スタッフのペトラとともに焼死する。
ポンタスの恋人メアリーは海に落とされて死亡。
過去の事件の関係者が次々殺害されていく。
事件とは直接関係の無かった、管理責任者ミケルと操縦士イェンスも
仕掛け爆弾によって命を落とす。

ハルヴァールは過去の事件の真相を突き止め、ダグラスと対立。
しかし、もう一人の人物の存在に気づく。
死んだと思われていたペトラだったが、
リトヴァの死体を焼死体の身代わりにして、隠れていた。
ペトラはフレデリクの妹で、兄の復讐を果たすべくRIG45に赴いたのだった。
フレデリク殺害の関係者を一人ずつ殺害していく。
アンドレアだけは、過去の事件の発覚を恐れたダグラスによって刺殺された。

ダグラスはペトラが隠し持っていたヘリコプターとの通信装置を手に入れ、
救援を求めるが、直後にペトラに射殺される。
全ての真相を知ったハルヴァールは、銃を手にしてペトラを追い詰めるが、
ヘリコプターで救援に来た兵士に、殺人犯と間違えられて射殺される。
全ての復讐を果たしたペトラは、今回の殺人事件の真相を知られる事なく、
ヘリコプターで帰還する。


ドラマの主人公だと思っていたアンドレアが、
２話の終盤で殺害される展開にちょっとびっくり。
本社からの無理な要請を受け入れて、RIG45に来て、
夫や子供達とクリスマスを過ごす約束を果たせずに、離婚危機を抱えていたのに。

閉鎖空間での極限ミステリーとして、必ずしも目新しい展開ではないけれど、
テンポ良く、飽きずに鑑賞できた。
善人のアンドレアやハルヴァールが殺害されたのは可哀想だったけど、
ドラマとしては納得できる展開。

ネットで感想等を見ると、
有名なミステリー作品に類似した内容だそうで、
そういうのを元ネタにしたのかな。
こうした基本設定だと、同じような展開になるのは仕方ないかな。

シーズン２もあるそうだけど、
おそらく、同じようなRIGを舞台にした、全く別の話なんだろうね。


BSイレブンやBS１２で、不定期に海外ドラマを放送していて、
大体は少し前にWOWOWやケーブルで放送されたものだったりするけど、
なかなか良い作品もある。
それは良いんだけど、放送局の都合上、とにかくCMが多い。
ドラマの前後を別にして、ドラマ本編放送の中で５回CMが入る。
放送時間帯が土日の午前中という事もあってなのか、
高齢者向けの健康関連のCMが多くて、ドラマの緊迫感が下がってしまうので、
面倒でも、全部CMを消去して、後で一気見している。