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マンガ家Mの日常
英国のクライムサスペンスドラマのミニシリーズ。全6話。
放送開始に気づかなくて、1、2話を見逃したけど、何とか話について行けた。


サムは清掃員として真面目に働いているが、
ギャンブル依存症で、多額の借金を作り、借金取りに追われる日々。
娘の学資資金にも手を出す始末。
夫は愛想をつかして、恋人を作って別居。
離婚手続きを進めて、娘2人も引き取ろうとしている。
元の家の家賃の支払いも拒否。サムは家を追い出されそう。

夜間清掃業務に当たっている証券会社で、
社員がインサイダー取引を行なっている事を知り、
偶然その社員が落とした携帯電話を拾って、情報を得て、
トレーダーになりすまし、清掃員仲間を誘って、取引グループに加担する。

一度は成功して大金を手にするが、借金の支払いに消える。
グループの1人スワニーから預かった5万ポンドを娘名義の口座に隠したが、
夫に気づかれ、借金返済に取られてしまう。
窮地に立たされたサムは、グループの犯罪の会話のやり取りを録音し、
金融監督官と結託して、グループの犯罪を通報し、逃げ果せる。

グループのリーダーが逮捕される期日を想定して、
そのリーダーの会社の株を空売りし、大金を稼いで、これまでの借金を全額返済。
清掃員仲間と、清掃会社を起業し、同時に企業情報を仕入れて、
インサイダー取引で稼いでいく。


ラスト、どうなる事かと思ったけど、無事逃げ果せた。
ギャンブルと借金と嘘と裏切りの積み重ねで、人生がどんどん崩れていく様に、
胸が締め付けられそうになる。
最終的にはギャンブルから足を洗ったわけだけど、
清掃会社を隠れ蓑にしてインサイダー取引に走るあたり、
要は、スリルがなくてはいられない感覚なんだろう。
インサイダー取引の是非はともかく、
偽のトレーダーを演じるべく、金融取引の真似事から入り、勉強して、
低賃金で立場の弱い清掃員からの脱却を図るエンディングには、
重要なメッセージとして受け止められる。

主演のシェリダン・スミスは、日本では知られていないが、
英国では評価が高いらしい。
小太りで、美人タイプではないが、
ハスキーな声もあって、ビッチな色気を演じている。

英国のドラマや映画を見ていると、
何故か、典型的な美男美女が殆ど出て来なくて、
楽しみに欠けると思える時もしばしばあるけど、
日本のTVドラマみたいに、ただ弱々しい美女ばかりが主役であるよりは、
説得力があって、面白いドラマが見られる。
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