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マンガ家Mの日常
気軽に楽しめるラブコメ映画を見たかったんだけど、
録画してある映画で、手近に見当たらない。

今作がどんなもんだったか、プログラムガイドの内容を忘れていたので、
ググってみたら、コメディだと言うように書いてあったんで、
それならばと思って見てみたけれど、コメディという感じでもなかった。


舞台は1979年、LA郊外のサンタバーバラ。
1924年生まれのドロシーは製図の仕事をしているキャリアウーマン。
周囲から高齢を心配されながらも、40歳で息子ジェイミーを出産。
数年後離婚して、シングルマザーとなった。
製図の仕事の他に、家の1階の2部屋を下宿にして、家賃収入もあり、
生活に不自由はしていないが、
世代間ギャップで、15歳の思春期になったジェイミーへの接し方に悩んでいた。

アメリカは70年代に入って、フェミニズム運動が起こり、
専門の書籍も数多く出版されるようになった。
ドロシー、ジェイミー、下宿人のアビー、ジェイミーの幼馴染ジュリー達は、
家族関係のあり方や、それぞれの生き方を模索する。


淡々とした展開で、正直、ちょっと退屈。
もう少し何か引っ掛かりが欲しかった。
邦題は「20センチュリー・ウーマン」となっているけれど、
現代「20th Century Women」と複数形になっているので、
ドロシーのみが主人公であるとは限らない。
価値観が変遷する20世紀の中に生きた女性全てが主人公だとも言える。

うちの母が弟を出産したのが39歳だったので、
ドロシーとちょっとダブった。
私が大学入学で家を離れてから暫くは、母と弟二人暮らしで、
気詰まりだったのもあってか、時々意思疎通に問題があったようだった。
最近でこそ40代で初産というのも珍しくはなくなったけれど、
見回すと、そういう友人達の子供は女児ばかりだったりするので、
母親からすると、男児よりも女児の方が理解し易いだろう。

今作のジェイミーは、パンクミュージックに傾倒しながらも、
全般的には素直で良い子。
下宿人のアビーやウィリアムが世代間ギャップを埋める手助けをしてくれる。

しかし、ドロシーとジェイミーが上手くコンタクトを取れた期間は一瞬で、
その後はコミュニケーションが減る一方だとのナレーションが入る。
そういうところも、少し母を想起させられる。
子供達とコミュニケーションを取るのがあまり上手く無い親だった。
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