サンドラ・ブロック主演のヒューマンドラマ映画。
「Our Brand Is Crisis」というドキュメンタリー映画が原作だそうです。
凄腕の選挙参謀ジェーンは選挙での敗退と鬱症状から、
人里離れた山小屋で隠遁生活を送っていた。
ボリビアの大統領選挙のコンサルチームに誘われ、嫌々ながら現地へ向かう。
クライアントのカスティーヨ元大統領は古いタイプの政治家で、支持率は低迷。
一方、本命候補リベラの選挙参謀に着いたのは、
かつてのジェーンのライバル、パットだった。
イメージ戦略で、互いの候補に様々な罠を仕掛け合う。
ジェーンが鬱病を発症するきっかけになったのは、パット相手の選挙戦だった。
パットの候補者の娘の薬物依存が明るみになり、娘は自殺してしまう。
同情票を得て当選。
ジェーンがリークしたとされていたが、ジェーンの友人達はジェーンを庇って、
パットがジェーンを陥れる為にジェーンの仕業に見せかけたと理解していた。
しかし、真実は、やはりジェーンによるリークだった。
自らの行いに失望したジェーンは、鬱病になり、治療入院していた。
退院後も精神的闇を引きずっている。
遊説先でカスティーヨは顔に卵をぶつけられ、相手の男を殴り倒してしまう。
男はパットが送り込んだと思われる。
マイナスイメージになる暴力を見て、逆にジェーンは閃きを取り戻し、
危機的状況にあるボリビアを立て直す強い候補者のイメージに置き換え、
ボリビアの危機的状況を選挙戦の主題に据えて、見事に成功する。
俄然やる気が湧いてくる。
終盤では、敢えて第3の候補の得票が伸びるよう裏工作をして、
リベラと票の奪い合いになるように仕向け、遂に僅差で当選を果たす。
しかし、カスティーヨは当選直後から公約を翻し、IMFと条約を結ぶ。
裏切られ、生活が苦しくなる一方の民衆は各地でデモや暴動の騒ぎを起こす。
選挙が終わった今となっては、ジェーンからは何も言えない。
早くに亡くなった父親がカスティーヨを支持していた事から
選挙スタッフに加わっていた青年エディは、政治の仕組みに失望し、デモに参加。
エディやボリビア国民の姿を目の当たりにして、責任を痛感したジェーンは、
選挙参謀の仕事から撤退し、南米連帯ネットワークを立ち上げる。
アメリカの製作の選挙映画はさすがに面白い。
舞台がボリビアという小国なので、選挙戦と有権者との関係性に実感がある。
ジェーンとパットの仕掛け合い、心理の読み合いも興味深い。
ゲーテの名言をパットの候補者リベラに盗用されたかと思ったら、
それはジェーンの罠で、実際はナチスの宣伝相ゲッベルスの台詞で、
リベラには致命傷となってしまった。
ナチスを持ち出すのはやや悪趣味ではあるけれど、
伏線があり、ラストのどんでん返しとして効いている。
カスティーヨを父親代わりのように慕っているエディの純朴さが良い。
映画としては、全体のまとめ方に若干問題があるかもしれない。
邦題からも明るいコメディ映画の印象を受けるが、
話が進むにつれて、社会派の要素が濃くなっていく。
南米連帯ネットワークに身を投じたジェーンの決意も重い。
コメディと社会派のバランスが
イマイチ上手く取れていないように感じられるのが惜しい。
ジョージ・クルーニーだったらもうちょっと上手く作れたかもしれないな、
と思ったら、製作に参加してたのね。
サンドラ・ブロックは演技は上手いのだけど、ハリウッド的で、
社会派の作品の主人公としては美人過ぎるのがネックか。
「Our Brand Is Crisis」というドキュメンタリー映画が原作だそうです。
凄腕の選挙参謀ジェーンは選挙での敗退と鬱症状から、
人里離れた山小屋で隠遁生活を送っていた。
ボリビアの大統領選挙のコンサルチームに誘われ、嫌々ながら現地へ向かう。
クライアントのカスティーヨ元大統領は古いタイプの政治家で、支持率は低迷。
一方、本命候補リベラの選挙参謀に着いたのは、
かつてのジェーンのライバル、パットだった。
イメージ戦略で、互いの候補に様々な罠を仕掛け合う。
ジェーンが鬱病を発症するきっかけになったのは、パット相手の選挙戦だった。
パットの候補者の娘の薬物依存が明るみになり、娘は自殺してしまう。
同情票を得て当選。
ジェーンがリークしたとされていたが、ジェーンの友人達はジェーンを庇って、
パットがジェーンを陥れる為にジェーンの仕業に見せかけたと理解していた。
しかし、真実は、やはりジェーンによるリークだった。
自らの行いに失望したジェーンは、鬱病になり、治療入院していた。
退院後も精神的闇を引きずっている。
遊説先でカスティーヨは顔に卵をぶつけられ、相手の男を殴り倒してしまう。
男はパットが送り込んだと思われる。
マイナスイメージになる暴力を見て、逆にジェーンは閃きを取り戻し、
危機的状況にあるボリビアを立て直す強い候補者のイメージに置き換え、
ボリビアの危機的状況を選挙戦の主題に据えて、見事に成功する。
俄然やる気が湧いてくる。
終盤では、敢えて第3の候補の得票が伸びるよう裏工作をして、
リベラと票の奪い合いになるように仕向け、遂に僅差で当選を果たす。
しかし、カスティーヨは当選直後から公約を翻し、IMFと条約を結ぶ。
裏切られ、生活が苦しくなる一方の民衆は各地でデモや暴動の騒ぎを起こす。
選挙が終わった今となっては、ジェーンからは何も言えない。
早くに亡くなった父親がカスティーヨを支持していた事から
選挙スタッフに加わっていた青年エディは、政治の仕組みに失望し、デモに参加。
エディやボリビア国民の姿を目の当たりにして、責任を痛感したジェーンは、
選挙参謀の仕事から撤退し、南米連帯ネットワークを立ち上げる。
アメリカの製作の選挙映画はさすがに面白い。
舞台がボリビアという小国なので、選挙戦と有権者との関係性に実感がある。
ジェーンとパットの仕掛け合い、心理の読み合いも興味深い。
ゲーテの名言をパットの候補者リベラに盗用されたかと思ったら、
それはジェーンの罠で、実際はナチスの宣伝相ゲッベルスの台詞で、
リベラには致命傷となってしまった。
ナチスを持ち出すのはやや悪趣味ではあるけれど、
伏線があり、ラストのどんでん返しとして効いている。
カスティーヨを父親代わりのように慕っているエディの純朴さが良い。
映画としては、全体のまとめ方に若干問題があるかもしれない。
邦題からも明るいコメディ映画の印象を受けるが、
話が進むにつれて、社会派の要素が濃くなっていく。
南米連帯ネットワークに身を投じたジェーンの決意も重い。
コメディと社会派のバランスが
イマイチ上手く取れていないように感じられるのが惜しい。
ジョージ・クルーニーだったらもうちょっと上手く作れたかもしれないな、
と思ったら、製作に参加してたのね。
サンドラ・ブロックは演技は上手いのだけど、ハリウッド的で、
社会派の作品の主人公としては美人過ぎるのがネックか。
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック