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マンガ家Mの日常
重い映画の後は、軽めのラブロマンスを選択。
スペイン、ベネズエラの制作。


21歳、コケティッシュな魅力のギャルのソルは、
以前恋愛関係にあったロックミュージシャンのダリオからHIVを感染。
ダリオはAIDSを発症し、死を迎えようとしているが、
ソルはHIV陽性で留まり、治療で抑えている。
将来に対して悲観的だったが、前を向いて進もうと決心し、
パートナー募集の広告を出す。
相手男性に求める条件は、同じHIV陽性である事。診断書の提出も求める。
面接に来た美青年ダニと意気投合し、やがて恋に落ちる。

しかし、ダニは本業はルポライターで、
AIDS患者、HIV陽性者の現状を記事にしようと、
HIV陽性と偽ってソルに近づいたのだった。
事実を知ったソルはダニとの別れを決意する。

ダニはその後同僚女性と付き合うが、ソルが忘れられない。
ソルも同様で、二人は再会し、愛情を確かめ合う。


ヒロインと相手役が美形なのはともかく、周辺の出演者も美形揃いで、
現実味が感じられない。

それはまぁ許すとしても、設定は突っ込みどころ満載でしょ。

HIV陽性者の感情を弄ぶような取材って、酷くね?
今時、やるかな。
挙句に、ダニは記事を書けないとか言って放棄。
上司は怒ってた筈だけど、何故かお咎めなしで済んだ。

ソルは身体の関係は避けてるけど、他にも注意する事は色々ある筈で、
映画として、HIV陽性者に対するケアとか、もっと情報を出すべきと思う。
女友達のグロリアと同居してるアパートが、結構広くて、優雅。
ソルは時々カフェのウエイトレスをしてるそうだけど、
その程度の収入で、どうやったらこんな暮らしが出来るというのか。
医療制度は国によって違いがあるから分からないけど、
HIVの治療薬だって、それなりに高額で、一生続けなければならない。
どうやって支払い続けるのか?

ダニはソルの美貌と飾らない魅力に惹かれたけど、
ソルのHIVと一生を共にする覚悟は出来てるのか、疑問でしかない。

こんな重要な事柄を、フワフワとしたロマンスで包み隠して良いのか?

終盤、ダニの親友のリディアが、恋人の子を妊娠して、
泣きながらダニに電話している。
このエピソードはその後どうなったんだ?


映画は2014年の公開で、ソル役のアナ・デ・アルマスは近年、
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」「ナイブズ・アウト」と言った話題作に
続けて出演を果たしている注目株だから、
WOWOWが過去の手頃な作品を掘り起こして放送してみたんだろう。
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