TVドラマミニシリーズ。
北欧ミステリー、犯罪心理分析、という当代流行の組み合わせ。
妹の結婚式に参列したインゲル。
長女スティーナが犯罪現場を目撃したが、自閉症の為、誰にも伝えられない。
その後連続して事件が発生し、インゲルは犯罪心理分析官として警察に協力する。
被害者は全員ゲイ、レズビアンだった。
インゲルはカルト教団のヘイトクライム1プラス5という犯行と判断する。
殺人者は、中心となる人物に加え、更に5人殺害する。
しかし、犯行の大元は、富豪の遺産相続争いだった。
マークスは祖父の代から受け継ぐ海運会社を独力で大きくしたが、
突然現れた腹違いの弟が遺産相続を主張してきた。
父親は、ゲイのマークスを忌み嫌い、弟に遺産を全額相続させるよう遺書を残した。
元手となった資金が父親の財産だった為、マークスは会社を全て奪われかねない。
加えて、アーティストである弟もゲイだった。
マークスはある男に弟を殺すようを依頼するが、
男はカルト教団の思想下にあり、
マークスに関係する、他のゲイレズビアンの人物も次々殺害していく。
インゲルは二人の娘の保護に悩みながらも、
国家警察のイングヴァールや、FBI時代の同僚と協力して犯人を追い詰める。
原作小説は本国スウェーデンで大ヒットしたそうだけど、
TVドラマの作りはイマイチだったかな。
自閉症の長女スティーナがもうちょっと事件に関わってくるかと思ったけど、
冒頭だけで、やや肩すかし。
犯人の男に、もうちょっとカリスマ性のような要素が欲しかった。
ラストで犯人が捕まるシーンもあっけない。
主人公のインゲルにもあまり感情移入出来なかった。
名前も、インゲル・ヴィークとイングヴァールではちょっとややこしい。
スウェーデンでもゲイレズビアンの差別はまだまだ根深いのか。
それにしても、アメリカのカルト団体がスウェーデンのゲイレズビアンまで
攻撃対象にしてくるなんて、随分お節介な話だなぁ。