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マンガ家Mの日常
デンマーク、コペンハーゲン警察を舞台に繰り広げられる、
北欧ミステリーのヒット作「特捜部Q」シリーズ第4作。


部下のアサドの栄転の日が1週間後に迫る。
別れを前に、無愛想なカールの態度に、アサドは苛立ちを隠せない。

古いアパートの封鎖された部屋から、3体の古い遺体が発見される。
3体は食卓を囲むように配置されていた。
携帯品から身元を調査すると、クアト医師が浮かび上がる。
クアト医師は、優生思想にかられて、移民女性に違法な不妊治療を施していた。
アサドの知人の少女は、中絶手術のつもりが、不妊手術までされ、
一生子供を持てなくなる。
クアト医師のもとに乗り込んだアサドは重傷を負う。

カールは真犯人の老女ニーデを追ってフェリーに乗り込む。
ニーデもまた、少女時代にクアトに強制不妊治療を施された被害者で、
看護師ギテになりすまし、当時の関係者に復讐を図っていた。
クアトに近づくのに苦心する中、かつての恋人テーイと再会し、
幸せな日を過ごし、復讐を中断した。
およその真相に気づいていたカールは、ニーデを逮捕するつもりはなかった。

鵯州入りの飲料を自ら口にして朦朧とするカールだったが、
警察署からの連絡を受け、アサドを無事救出。


1934〜1967年まで、実際に行われていた強制不妊手術がモチーフ。
日本でも、最近、強制不妊手術の賠償が進められているのだから、
他所の国の話と見過ごす事は出来ない。

眠気でぼんやりしながら半分見て、
その後、少し間をおいて残りを見たので、ちょっと印象が曖昧。
ニーデが不妊手術をされた収容所での出来事が前半の重要部分を占めていて、
今作がそうした歴史上の事実に向き合う為に作られたせいもあってか、
ミステリーとしての、カール達の活躍はやや希薄かもしれない。

アサドにとって栄転は喜ばしい筈だけど、
やっと気持ちが通じ合えたと思ったカールとの別れは辛い。
でも、カールは気にする様子もないので、アサドは一層イライラする。
同僚女性が、カールの態度はアサドの不在を受け入れる為の心の準備だと話す。
重傷を負って、手術後やっと意識を取り戻したアサドに、
特捜部に残って欲しいと告げるカール。
...「おっさんずラブ」か!?


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