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マンガ家Mの日常
海洋冒険家ジャック=イヴ・クストーの伝記映画。
子供の頃、自然ドキュメンタリーや海の探検家の代表的な人物として
名前を聞かされていたけど、最近の世代は知らないのかな。
ルイ・マルと共同で監督したドキュメンタリー映画「沈黙の世界」は
カンヌ国際映画祭パルムドールとアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞の
2冠に輝いた。
古い映画なので、残念ながらまだ観ていない。
ダイビング用アクアラングの発明者でもあるんだって。


兵役を終えたクストーは家族で海の冒険を目指す。
TV局にドキュメンタリー番組を売る契約と借金で調査船カリプソ号を購入。
優れた映像作品が世界に届けられ、富と名声を手にする。
しかし、やがて番組への視聴者の熱は薄れ、スポンサーも撤退し始める。
海への情熱冷めやらぬクストーは苦難を乗り切り冒険を続行する。

妻シモーヌは親の形見の宝石を手放してまでして夫の資金繰りに協力したが、
クストーは人気が出ると浮気三昧で、夫婦仲に亀裂が入る。
2人の息子達もクストーの番組制作に協力するが、
次男フィリップは父親の名声の陰にいる事に嫌気がさし、一時期離れる。
再び探検に参加し、クストーと共に自然環境保護に取り組むが、
小型飛行機操縦中の事故で夭折する。


こうして映画で見ると、クストーって傲慢で嫌な奴なんだけど、
何か新しい事を成し遂げようと考える人って、傲慢さも必要なのかな。
最近でこそ大自然のドキュメンタリー番組も豊富に観られるようになったけど、
この時代はまだまだ未知の世界だったんだろう。

調査船で乗員達が海に気軽にゴミを投げ捨てる。
南極に行くと、乱獲された鯨の死骸が大量に置き捨てられていた。
そういう現実を目の当たりにして自然環境破壊の問題に取り組み、
世界各地で講演会を開き、保護活動の資金を集める。
この時代から既に環境破壊に警鐘を鳴らす人達はいた。

でも、何と言うか、
海でも山でも、冒険家達がまず行ってゴミを撒き散らし、暫くの後反省して、
環境保護の為とか言って、入山とかに規制を設けて、
後の人達が生き難いようにする。
そう言うのって、何だかちょっと矛盾を感じる。


クストー役はかつてのフランス映画のイケメンブームの1人、
ランベール・ウィルソン。
シモーヌ役はオドレイ・トトゥ。
いつの間に歳をとった?
「アメリ」の印象がいつまでも残っているのだけど、
もう20年以上過ぎてるのね。

クストーの次男フィリップは俳優よりも実物の方がイケメン。
フィリップの容姿も番組の魅力の一つだったらしい。

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