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マンガ家Mの日常
ウディ・アレン監督作品。楽しみにしてました。

資産家の老夫婦アルフィとへレナは、夫のアルフィが若さに固執し始めて、離婚。
ヘレナは占い師にはまって信じ込み、更には毎日のように娘夫婦の家に入り浸る。
娘のサリーは売れない作家の夫ロイに替わって生活費を稼ぐ為に画廊に就職。
画廊のボスと微妙な関係になりかける。
夫のロイは第1作目こそ良かったが、その後は出版にすら至らない。

皆、自分自身の亀裂を修復しようともがいて、更に失敗にはまり込む。

アルフィは若い女優に入れ込んで結婚したが、
徐々に生活のズレが見えて来るし、浪費家で、浮気も発覚。
離婚して元妻とやり直そうと思うが、そうは調子良くいかない。
元妻は新しいパートナーを見つけて、上手くいっている。
その上、女優はアルフィの子を妊娠したらしい。
もう、にっちもさっちもいかない。

サリーはロイが作家業に固執して生活費も稼げず、
いつまでも親掛かりなのにウンザリしていた。
画廊のボスとの関係に踏み込む事が出来ずにいるうちに、
ボスはサリーの友人の画家と付き合い出してしまった。
ロイとは離婚。慌ててボスに告白するけど、時既に遅し。
知人と新しく画廊を開く事にしたけど、あてにしていた母親が資金を出してくれない。
もう、にっちもさっちもいかない。

ロイは作品の出版を断られて自暴自棄になり、
交通事故で死んだ友人ヘンリーが書いていた原稿を、
自分の作と偽って出版社に持ち込むと、高く評価され、出版が決まる。
大喜びしたのもつかの間、死んだと思っていたのは別に友人で、
ヘンリーは昏睡状態から目覚めようとしているところだった。
バレたら金も名誉も友人も新しい恋人も、何もかも失ってしまうに違いない。
もう、にっちもさっちもいかない。

皆グダグダになっていく中で、
最初ダメっぽかったヘレナだけは、新しいパートナーと幸せを掴む。
分からんもんですね。

教訓話みたいな作品なのかな。

この後皆どうなってくんだろう?
それを考えるのも一興。
グダグダな人生を受け入れつつ、更にもがくのかな。
愚痴りつつも、もがいてもがいて、いつかはなんとかなるかもね。
人生の転機は何処に転がっているか分からない。
もがくべきか、自然な成り行きに身を任せるべきか。

ウディ・アレンの人情話だから、人物に寄ったショットが多く、
映像はTVドラマ的に見えなくも無い。
時折挟まれるサリー(ナオミ・ワッツ)のドアップが印象的で、
妙に説得力があって引き込まれる。

しかし、映画見るぞ〜、とはりきっていたものの、
偶然手にしたのが、ダメダメ人生で右往左往したまま終わる話ばっかりだな。
人生甘く無いね。

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