一番困ってるのは　前原誠司議員ですね。
代表選出馬表明して、さあ、これから、とういう時に、
TVのニュース全部　島田紳介に持ってかれちゃった。
明日朝のワイドショーはもう入る余地も無いくらいでしょう...。
日本のトップよりTVタレントの方が扱いが大きいってのも
どうかって気がしないでもないけど、
TV番組ってのは　それだけ文化として根付いてるって事かな。

一視聴者としては、島田紳介の番組司会が無くなるのは、正直　大打撃。
面白いバラエティ番組は色々あるけど、
攻めの笑いが取れるのは　島田紳介だけだものね。
周囲との信頼関係ありきなんだけど、
かなりキツイ事言っても、後味悪くならずに笑える。
他の芸人さんだと　気遣いが見えてしまって、ツッコミのキレが良くないんだ。
出演者同士の気の遣い合いって、当人達には大切なんだろうけど、
視聴者には何にも面白くない。

暫くは　薬味無しでお蕎麦を食べなきゃならないような、
締まりのないTV番組を見せられる事になる。
...でも、全て順繰りだから、
上の誰かが去れば、下の誰かが伸びて来るのかな。
それを期待していましょう。

ひと月程前、友人と会って話をしてたら、武田鉄矢の映画を勧められた。
タイトルが正確ではないんだけど、
「降りて行く生き方」とか、そんな感じだった筈。
生真面目そうな内容のようで、忙しくなってきたところでもあったんで、
わざわざ調べて映画館まで見に行く事はしなかった。
今回、島田紳介が武田鉄矢の言葉について語っていたのに繋がってるんだね。

頂点に立ったら、人生の後半では　潔くきれいに降りて行く、
そんな感じなんだろうか。
...まぁ、それは一度でもトップになった人達の事だな。
今は仕事に必死にしがみついて、生き抜くので精一杯なんだもの。
美しい引退なんて、考える余裕も無い。
人間の死に様なんて　所詮　無様なもんです。
（高校時代の古文の先生は「生き様なんていう言葉遣いはおかしい。」
　と言っておられました。）

島田紳介もこれまで様々なトラブルがあって、その都度引退を考えたとか。
内心では　もうずっと精神的な疲れがたまってて、
事件のある無しに関わらず、どう引退すべきかを常に思案していたのか、
そのへんは本人にしかわからない。
...とは言え、武田鉄矢の言葉がひとつのきっかけにもなっていたとしたら、
一視聴者からすれば、武田鉄矢、余計な事言ってくれたな、と思うのだった。