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マンガ家Mの日常
今や大ベストセラー作家となったアンソニー・ホロヴィッツが
脚本を手がけた刑事ものシリーズ。
以前放送されていた中で見落とした回があったように思っていたので、
ケーブルでの再放送で見直した。
どうやら見落としはなかったようだったけど、再度見て損のない作品。

第2次世界大戦下の英国の田舎町ヘイスティングスが舞台。
殺人事件に戦時下という状況での市井の人々の暮らしむきや人間模様が絡む。
時代背景を巧みに組み込んだストーリー展開が素晴らしい。

そして何より、
主人公のフォイル警視正が、まさしく理想の上司。
冷静で優れた洞察力の持ち主で事件を素早く解決するだけでなく、
恵まれない人々に温情を示し、部下に対しても常に公正。
(自分に非があれば、部下にも謝罪する。)
一方で、無理難題を突き付けてくる上司に対しては臆する事無く反論する。
その為、ある種の人達には煙たがられ、実力の割に出世がやや遅い。
権力に媚びず、へつらわず、地位にも固執しない。
どちらかと言えば寡黙で、理想の上司としての振る舞いにも嫌みがない。
世の上司が皆こうだったらどんなに居心地の良い社会だろうか。

シリーズ終盤、終戦後はロンドンに移り、情報部に配属されると、
それまでの庶民のドラマから一変し、スパイものの様相を呈する。
やや陰鬱な雰囲気。
好評なドラマの締めくくりは余計に難しい。

フォイルの運転手サムが結婚するのだけど、
シーズン更新の時に夫役の俳優が変わってしまい、見ていて結構戸惑った。
前の結婚が破綻したのかと思ってしまった。
元の俳優は爽やかイケメンで体育会系っぽかったのに、
あとを継いだ俳優はやや神経質っぽい容貌で、
キャラクターイメージがすっかり変わってしまった。
あえてそうしたのかな。
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