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マンガ家Mの日常
レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットのダブル主演映画となれば、
そりゃあ期待するでしょ。
夕食を軽めに済ませて、用事を片付けて、
深夜、2時間40分の長尺に備えて、ポテトチップの袋を開けて、
ハリウッド大作を堪能しようと身構えたワケなんだけどさ。

超退屈で、どうしようもなかった。

3回くらいに分けて、ようやく見終えた。

要するに、
1960年代ハリウッドの日常を淡々と描いたって事なのかな。


1950年代に西部劇スターとしてTVで活躍した俳優リックは、
今や落ち目となり、将来を模索していた。
リックの専属スタントマンのクリフも仕事が減り、
雑用をこなす時間が増えるばかり。

プロデューサーの勧めを受けて、マカロニウエスタン4作の主演を務める。
そこそこの成功はしたものの、ハリウッドでの評価には繋がらない。

ハリウッドの人種に憎悪を向けるマンソンファミリーの男女3人が、
深夜、リックの邸宅に押し入るが、
クリフと愛犬ブランディに撃退され、あえなく命を落とす。

リックの隣の邸宅では、若手女優シャロン・テートが妊娠8ヶ月のお腹を抱えて、
夫ポランスキー監督の帰国を待ちながら、楽しく過ごしていた。


途中にした際に、検索して、監督がタランティーノだと知ったのだけど、
だから、懐古趣味的な映画なんだと納得。
ゴールデングローブでは作品賞や脚本賞を獲っているけど、
アカデミーでは助演男優賞と美術賞のみに甘んじた。

だらだら長い運転シーンとか、
ハリウッドの空気感をただ追いかけたかったのかなぁ。

頼みの綱の町山智浩さんの解説を読むと、やはりタランティーノは
「きっちりした映画にしようとはしていなくて、その当時の
 1969年のとある3日間をただ見せるという映画にしたかった。」
と語っていたとあった。
やっぱり、そうか。

シャロン・テートがマンソンファミリーに殺害された事件は一応知っていて、
なので、若者達が襲撃にやって来た時、リックの邸宅に現れるシーンで
ちょっとおやっと思わされるワケなんだけど、
すると、その同じ夜に別のメンバーがもう1回襲撃に出直して来るって事に
なっちゃうんだね、映画の展開上。
全編カリフォルニアの日向の匂いがする画面がずっと続くのだけど、
最後の最後で、いよいよタランティーノも我慢しきれなくて、
いつものようなコミカルグロテスクな暴力シーンを入れちゃった?


レオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の俳優リックは、
くよくよして情けないんだけど、それなりにクリフを気遣ってもいるし、
子役の少女にも優しい。
ブラッド・ピット演じるクリフの方が、何か正体が見えないような。

ルーク・ペリーがカメオ出演しているようだけど、気づかなかった。
そこだけ見直してチェックしてみよう。

ダミアン・ルイス演じるスティーブ・マックイーンは、
そこそこ顔立ちは近いけれど、出演シーンでは品がなくてイマイチ。

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