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マンガ家Mの日常
WOWOWで少し前の映画を再放送している。

フランスのスター俳優ヴァンサン・カッセル主演のサスペンス映画。
2001年公開で、
「クリムゾン・リバー」「ジェヴォーダンの獣」等々、
注目作が目白押しの時期。


建設会社で秘書として働くカルラは難聴という障害を抱えていたが、
補聴器をつければ通常の生活に問題無く過ごせる。
多忙になり、社長からアシスタントを雇うよう指示される。
面接に来たポールは加重強盗罪で2年服役し、出所したて。
事務機器を使うスキルも無いが、ちょっとおしゃれなイケメンで、
カルラは雇用を決める。

同僚の男性社員ケレールは一見地味なカルラを常に蔑んでいる。
出世の為にカルラの担当する企画を奪おうとすると、
カルラはポールにケレールの書類を盗み出させて、ケレールを辞職に追い込む。
カルラとポール、持ちつ持たれつの共犯関係が深まる。

ポールは少しずつ仕事に慣れてくるが、
ナイトクラブ経営のマルシャンに多額の借金をしており、
返済の代わりにクラブで働くよう言われた。

ポールはマルシャンが大金を動かす予定だと気づき、盗み出す計画を立てる。
マルシャンが部下と話している様子を向かいのビルからカルラに観察させ、
カルラは読唇術で会話を読み取る。
黒いビニール袋に入れられた大金を探し当て、盗み出すが、
マルシャンはポールを疑い、監禁する。
取引相手のギャングが乗り込んで来て、金を請求する。

ポールは向かいのビルから様子を見守っているカルラに、
唇の動きで脱出の作戦を指示する。
カルラはマルシャンの妻に会いに行き、
マルシャンが大金を独り占めして愛人と高飛びしようとしていると信じ込ませる。
憤慨した妻がマルシャンに電話すると、
そばで聞いていたギャングはマルシャンに疑いを向ける。
ギャングとマルシャンが殺し合いになる中、ポールは逃げ出し、カルラと会う。


ヴァンサン・カッセルは決して整った顔ではないのだけど、
フランス人男性のエスプリとお洒落を体現している。
公開時35歳くらいで、最も美貌に脂が乗った時期。
年上女性がクラッと来てしまうのも無理からん。

難聴という障害ものの映画という印象では無く、
ちょっと根暗っぽい女性がイケメンの魅力に目覚めて、人生を踏み出す物語。
カルラ、結構やるじゃん!
カルラ役のエマニュエル・ドゥヴォスは、今作で、
「アメリ」のオドレイ・トトゥからセザール賞主演女優賞をかっさらった。

監督のジャック・オーディアールは数々の国際的映画賞の常連。
Wikiで見る限り、寡作なのかな。
今作は派手さは無いけど、フランスのお洒落感が滲み出ている。
フランス映画の良さを味わえる。
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