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マンガ家Mの日常
北欧の至宝マッツ・ミケルセン主演のサスペンスアクション映画。


特殊部隊の軍人マークスはアフガニスタンで任務遂行中に
デンマークで重大な列車事故に妻子が巻き込まれたとの連絡を受ける。
娘のマチルダは軽症で済んだが、座席に座っていた妻は死亡。
直前に席を譲ったオットーは自責の念にかられ、事故原因を調べ始める。

すぐ近くの席に、地元ギャングのボス、タンデムの裁判で
重要証人となる男が座っていて、その男は死亡。
事故直前の駅で降りた不審な男の姿も見かけた。
オットーは重要証人を排除する為に仕組まれたと考え、
友人のパソコンオタク、エメンタールに、降りた男の顔認証を依頼。
99%の確率で出たのはエジプト人で、
95%の確率まで下げると、タンデムの弟で電気技師のパレが浮上。
帰国したマークスに事件について知らせに行く。

任務に一途なマークスはマチルデと溝が出来ていた。
カウンセリングが必要だと言うマチルデを尻目に、
数学者オットーとレナート、エメンタールら天才オタク達の力を借りて、
タンデムへの復讐を遂行する。
パレの自宅に行くと、勢いでパレを殺害。
パレに囲われていたウクライナ人男娼ボダシュカは、タンデムに脅されて、
その時耳にしたエメンタールの名前を教える。
タンデムの部下4人がエメンタール襲撃に向かうが、
来訪していたマークスにバキバキ射殺される。
生き残ったボダシュカから話を聞く為に自宅に連れ帰ると、
気の良いボダシュカは得意な家事をしつつそのまま住みついてしまう。

ウクライナの貧困家庭に生まれ、男娼として売られたボダシュカ。
飲酒運転の事故で娘を亡くしたオットー。
幼い頃、父親や兄弟に性的虐待を受けていたレナート。
肥満ゆえに望みが叶わない人生を送ってきたエメンタール。
それぞれ苦悩を抱えた人生を送っていたが、
マークスの復讐劇に付き合う事で、ある種の殻を打ち破りつつあった。

しかし、ボダシュカからパレとの帰国日を知らされると、
列車事故の現場にいた男がパレではなかったと判明。
全てはオットーの思い込みだった。
しかし、しかし、攻撃を受けたタンデム達は重装備で襲撃に来た。
多勢に無勢で、重傷を負いながらも必死の応戦。
いよいよマークスが射殺されようとした時に、
勇気を奮い起こしたオットー達がギャング達を射殺。
無事生き延びた。

マークスとマチルデも和解し、皆で暖かなクリスマスを迎える。
めでたしめでたし。


統計学を専門とするオットーが、自ら「偶然」の罠にハマってしまった。
タンデム一家、冤罪で壊滅させられる。
まぁね、それ以前に山程悪事を働いて来たんだろうけど。
マークス達、何のお咎めも無く?
1回ちょっとタンデム達に謝っとこうか。(笑)

とある少女が青い色の自転車を欲しがった為、
儲けようとした自転車屋が近所でマチルデの青い自転車を盗んだ。
翌朝、母親はマチルデを車で学校に送って行こうとしたが、エンスト。
いっそ今日は母娘で一緒に休みを取ろうと、列車に乗った。
2人は立っていたが、礼儀正しいオットーが席を譲った。
その席で被害を受けて母親は死亡。
マチルデは事象を遡って、自分なりの事故原因を突き止めようとしていた。
オットーはそれは意味が無いと指摘したが、
オットー自身が自分の専門職である数学、統計学に足を掬われた。

オープニングからのエピソードの見せ方が面白い。

それにしても、
クールでダンディ、知的な役が続いていたマッツ・ミケルセンが、
髭面、坊主頭で、粗暴な軍人の役。
ワイルド系のニコライ・リー・カースが、やはりぼうぼうの髭面で、
オタクな数学者オットー役。
人気俳優2人の組み合わせは嬉しいけど、大胆な配役だなぁ〜。

本国デンマークでは当然大ヒット。
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