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マンガ家Mの日常
アンドリュー・ガーフィールド主演の青春映画。


フランキーはハリウッドのマジックバーでバーテンダーとして働いているが、
YouTubeに動画を投稿し、密かにブレークを目指している。
ある日街中で着ぐるみを着た青年リンクと知り合い、
彼のパフォーマンスをアップすると、再生回数が急激に増えた。
フランキーは同僚のジェイクを誘って、3人でYouTube制作を始める。

リンクのけたたましいトークやアクションが評判となり、
瞬く間に人気YouTuberの階段を駆け上がる。
フランキーとリンクは恋愛関係に発展。
以前からフランキーに想いを寄せていたジェイクは、
リンクの過激な行動を目にしてはフランキーを心配するが、思いは届かない。

番組をより過激にしようとするリンクは、
観客の少女イザベルが困惑して泣き出すのも御構い無しに、
彼女がメイクで隠していた顔の痣の写真を無理やりカミングアウトさせる。
視聴者から批判の声が上がると、リンクの毒舌は更に加速。
別のYouTuberの番組内で、イザベルが自分と寝たがったと嘘をつく。
イザベルは間も無く自殺してしまう。

リンクの正体はずっと不明だったが、リンクの兄がジェイクに手紙をよこす。
裕福な家庭に育ち、両親が亡くなったというのも嘘だった。
放火事件を起こして新聞沙汰になった過去もあった。

イザベルの自死に流石のフランキーも激しく後悔するが、全ては後の祭り。
リックはその後も過激なパフォーマンスを続ける。


監督、脚本はフランシス・フォード・コッポラの孫ジア・コッポラ。
「パロアルト・ストーリー」でも監督と脚本を担った実績の持ち主。
フランキー役はマヤ・ホーク。
名前を見て、もしやと思ったら、やっぱり、
イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘というサラブレッド。
でも、やや地味な印象。
今後の役柄によって変化して行くかな。

輝かしいキャリアを誇るアンドリュー・ガーフィールドが元気に暴れ回ってる。
軽やかな身のこなしはさすがスパイダーマン。
終盤、華麗なダンスも披露している。
SNSという現代文化の世界の話という事もあって、若く見えるけど、
映画製作時、既に36歳。結構おじさん。

フランキーは行動的なイケメンのリンクに、
自分の現状を打破する魅力を感じたんだろうけど、
全く素性のわからない男性と過ごす事に不安や疑問は感じなかったのかなぁ。
警戒心無さ過ぎ。

リンクというキャラクターは、
SNS上で肥大化する自意識の象徴のようなものなわけで、
フランキーは怪物を作って、歯止めが効かなくなってしまって逃げ出した。
映画としては、その後彼女がどう物事を収拾するよう務めるかが
描かれるべきだと思うのだけど、
逃げっぱなしでおしまいなのには不満が残る。
ジェイクはイザベルの事件の後フランキーと袂を分かったのだけど、
フランキーに寄り添って来られると拒めない。
何だかなぁ〜。

余談ながら、
日本でタレント活動していたローラが、チョイ役で出演している。
ほぼエキストラで、台詞も無い。
もうちょっと画面上で印象を残せれば良かったのに。
チョイ役では意味無しと見るのか、
チョイ役でもアメリカの映画に映ったのは凄いと見るのか、
どっちなんだろう。
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