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マンガ家Mの日常
アルゼンチンの犯罪ドラマ映画。
2006年の実際の銀行強盗事件を元にした作品。


無名に悩む芸術家志望のフェルナンドは、土砂降りの雨の日、
道路の排水溝が銀行の下に通じているのに気づき、銀行強盗の計画を思い立つ。
仲間に声をかけ、銀行周辺の下見をして、綿密な計画を立てる。

二手に分かれ、一方は、地下水道の壁の一部を取り外し、斜め上に掘り進んで、
銀行の貸金庫の隣の部屋に到達。
もう一方の仲間達は、大量の貸金庫の鍵を開ける時間稼ぎの為に、
敢えて正面から入り、表向きの銀行強盗を演出。
警察の突入マニュアルを調べて時間の推移を図り、ギリギリのタイミングで脱出。
重大な犯罪にならないよう、持参した銃器類は全てモデルガンで、
脱出の際には、警察にわかるよう、貸金庫の前に並べて置いた。
地下水道をゴムボートで進み、住宅地の排水溝出口に辿り着き、逃げ果せる。

めでたく大金を手に入れ、各自、今後の使い道に胸を踊らせる。
仲間の一人は早速高級なSUVを購入し、妻を喜ばせるが、
金回りが良くなると、途端に若い美女が接近して、つい浮気に走る。
怒った妻は銀行強盗を警察に通報。
そこから一人、また一人と逮捕される。

貸金庫から盗んだ金品の総額が不明な事と、人を傷つけなかった事から、
それぞれ、1年7ヶ月から数年という短い刑期で出所。
後の人生を楽しんでいる。


今時のITとは無関係で、昔ながらの銀行強盗スタイルで、
強盗には素人の発案者が、様々なアイデアで計画を成功させるというのも面白い。
富裕層に対する皮肉も少し含まれていて、
本国アルゼンチンでは大ヒットしたそうだけど、日本では劇場公開されなかった。
スター俳優が出演していないのと、
昔ながらの銀行強盗スタイルが受けないと思われたのかな。

犯人達が捕まったから、事件の全容が分かって、こうして映画になった訳だけど、
見てると、やっぱり主人公達に共感しちゃうから、逃げおおせて欲しくなる。
まぁね、「オーシャンズ11」シリーズみたいな訳にはいかないね。
ブラッド・ピットだったら、逮捕されない?
逮捕されても、かっこよく決めちゃうんだろうな。



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