忍者ブログ
マンガ家Mの日常
映画って、解説してみせるもんじゃなくて、只受けとめれば良いのだろうけど、
なんだか、どうにも説明し辛い作品だった。

NYの裕福なユダヤ人家庭に育ち、名門私立校に通い、
そこそこ美人でそこそこモテる 主人公リサ。
若さ故の傲慢さで全身を鎧のように覆っている。感じ悪っ。

或る日、リサが走行中のバスを呼び止めようとした為、運転手がよそ見して
赤信号を見落とし、歩行者を轢き殺してしまった。
警察の事情聴取で、リサは信号は青だったとウソをついてしまう。
事故の責任の発端が自分にあるので、とっさに運転手を庇ったのだ。

しかし、日が経つに連れて、悲惨な事故の記憶に悩まされるようになり、
証言を撤回して、運転手を警察に逮捕、起訴させるように仕向ける。
この何とも身勝手で独りよがりな贖罪。
自我がひたすら空回りしている。

リサは家族や学校の教師、友人達に対しても、常に強気で我を張っている。
どうしてそんなに傲慢でいられるのか、日本人には理解し辛い。
とはいえ、過剰な我は周囲とのズレをやがては生じさせる。
必ずしも自分の思い通りに人は動いてはくれない事を徐々に思い知らされる。

タイトルの「マーガレット」というのは
有名な詩の登場人物から取られているらしい。
アメリカの現代詩についての素養が無いのでよくわからない。
学校の授業でその詩の朗読の場面がある。
どうやら、自己の為に嘆き悲しむ事を示唆しているらしいのだが。

主演はアンナ・パキン。
「ピアノレッスン」のいたいけな少女も、今では図太い女子高生になった。
ギャルメイクっぽい黒いアイラインが気の強さを演出している。


PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック