雨続きで、テニスのレッスンも続けてお休み。

仕事の切り替えで映画を見る。

シンプルな人生応援歌。

殺人で５年間刑務所に服役していたローズが出所、
スーパーのレジ係の仕事を得る。
夫は早くにローズと息子を捨てて出て行ってしまっていた。
１０歳になる息子のミカエルは良いホストファミリーに預けられ、
不自由の無い日々を送っていた。
ローズはミカエルと面会するが、５年のブランクは大きく、
なかなか気持ちが通い合わない。

ミカエルがアメリカンプロレスの大ファンだと知り、
ローズは地元の元プロレスラーのリチャードを頼りに指導を受け、
プロレスラーになる事を決意する。
同じスーパーの中年女性店員達を誘い、チームを作る。
バーで男達を叩きのめした様子が動画投稿され、一躍町の人気者になる。

３ヶ月の特訓の末、メキシコの女子プロレスラーと試合をする。
試合はローズ達の負けで終わるが、町の人々は惜しみない拍手を送り、
それぞれが新しい人生の幕を開ける。


いや、まぁ、３ヶ月かそこらで試合が出来るレベルになれる訳は無いんで、
色々深く考えてはいけない。

刑務所帰りのローズ、夫の浮気に悩むコレット、お色気満点のジェス、
アイデンティティーにちょっとズレがあるヴィヴィアン、等、
キャラクターが楽しい。
主役はローズなのだけど、コレットを演じるナタリー・バイの知名度もあってか、
ややコレットに話が傾きがちでバラけてしまうのがちょっと気になった。
もっとローズに焦点を絞って掘り下げた方が感情移入出来る筈。

プロレスのシーンはなかなか華やかで面白い。
全編様々なエピソードで小技が効いていて上手。
「フルモンティ」の女子プロレス版？

じめついた梅雨をカラッと楽しく乗り切るには良い作品。