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マンガ家Mの日常
仕事の区切りのご褒美で、もう1本映画を見る。

メール・ストリップの世界を描いたヒット作「マジック・マイク」の続編。

今、ふと気付いたんだけど、
「メール・ストリップ」と「メリル・ストリープ」って、似てる。
...くだらなくてスミマセン。


注文家具の仕事をしていたマイクが、ストリップクラブのチームに誘われて、
マイアミのストリップ大会に参加。
マイクを含め、メンバーは皆、年齢的にストリップからの引退を考えつつ、
将来の仕事への不安を抱えていた。
道中、女性達との出会いを経て、無事大会に辿り着き、
見事なストリップダンスを披露する。


正直なところ、何もかも中途半端で、物足りない出来。
前作で中心人物だったダラス役のマシュー・マコノヒーが出演しておらず、
それだけでドラマの軸が失われた感じ。
主演のチャニング・テイタムは、大きな身体で軽快なダンスを見せてくれて、
チャーミングだけど、知性的な風貌とは言えず、ドラマの狂言回しには役不足。
「マジック・マイク」でも「フォックスキャッチャー」でも、
知的な年上男性が側にいてこそ光るタイプなんだよね。

近い将来、肉体の衰えが必ず来る。
ストリップは長く続けられる仕事では無いので、引退後の生活設計や
やり甲斐のある仕事に巡り合えるかどうかに悩む。
でも、そうした事はダラダラ話している程度で、特に進展は無い。
どうするつもりなのかな。

ストリップのシーンも、もうちょっと見やすい映像にしてくれなきゃね。
凝った照明で見辛い。
映像は全般どことなくドキュメンタリー風。
予算の都合なのか、そういう狙いがあったのか。

ラストの最大の見せ場となる筈の
チャニング・テイタムのストリップダンスなんだけど、
どうにも興が削がれる。

80年代ヒットソングをBGMに、警官や消防士といったキャラクターを演じる
かつてのストリップショーからの脱却で、
新しいタイプのダンスに挑戦しようという中で、
観客の女性との絡みがメインとなっている。
追加料金を払った客へのそういうサービスは昔からあったけど、
それをメインにするのが現地での最近の流行なのかな。

それはそれで良いんだけど、
結局、マイクのダンスの相手は、旅の途中で出会った若い可愛い子ちゃんで、
緩やかな恋愛関係が芽生えようとしている。
ストリップショーでそんなのを見せられても、こっちは楽しくも何とも無い。
製作者はそこんとこ分かってないのかな。

ジェイダ・ピンケット・スミスのしつこい女王様演技も、何となく余計。
アンディ・マクドウェルとそのご友人達の、
いかにもな欲求不満オバサマグループの集まりのシーンも不発。
なんか、女性をバカにしてる。

マット・ボマーのタンクトップの背中が美しい。
皆もっとタンクトップ着れば良いのに。
...って、でも、肉体美の男性に限られる。





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