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マンガ家Mの日常
全体としては、
複雑な生い立ちの青年が、夢の世界を描きながら苦難を乗り切る話。
夢の世界に現実逃避するとも言える。

しかし、パトリックが耐えなければならない現実はあまりに残酷で不条理。
華やかな女装の衣装や、コメディタッチの夢の世界を鑑賞者はどう捉えるか。
夢の世界との対比により、悲惨な状況の日常性が浮き上がる。


パトリックは性転換(性適合)手術を望んでいるようでもあるけれど、
実際にそうしたかどうかは描かれてはいない。
LGBTQという単語で一括りにされても、当事者の身体と精神はもっと複雑。
今作の中で、パトリックの存在をすんなりと受け入れる人達が
多く描かれているのが救い。

先日も新聞で、公的な場所でのトイレの問題に関する記事が出ていた。
身体が男性で性自認が女性である人が女性用を使用しようとすると、
他の使用者からはどうしても拒否されてしまう。
その逆も然り。
女性用は全て個室だから、まだマシかもしれない。
彼、彼女達はノンバイナリーとも違うので、
例えば、第3のトイレを作られても、果たしてそれを良しと思えるだろうか。
仮に、身体が男性で性自認が女性である人が
女性用トイレを使えるようになったとして、
トイレを使う度に、毎回性自認を提示したりしなければならないのだろうか。
公衆トイレでこれだけの問題がすぐに上がってくるのだから、
銭湯ともなれば、当事者の苦痛は計り知れない。

海外でコンサートに行った時、会場の外に仮説トイレが用意されていて、
それはもう女性も男性も区別が無い。
それを思うと、トイレで男女の区別をする必要は無いって事だろうか。
銭湯も、大昔は混浴もあった。
良くない事をしでかす輩さえいなければ、
男女一緒で良いのかな、ホントはね。
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