録画していた事等すっかり忘れていた。
U2が出演していると紹介されていたので録画しておいたのだったが、
内容も何も記憶が無かった。
見てびっくり。
「ボラット」等で、破壊的なコメディ映画を提供して来た
サシャ・バロン・コーエン製作、脚本、主演のコメディ映画。
監督は同じく「ボラット」等のラリー・チャールズ。

見ていると、有名人達が本人役で出演している。
有名人って言っても、国際的な政治家だったりして、
どうやら、そういう人達をだまくらかすように出演させておちょくっている、
全編ドキュメンタリーらしい。
ひぇ〜っ、有り得ん！
撮影中に逮捕されたりもしたんだって。
逮捕ならまだしも、命の危険すらあるよ。

見たくなった？
まともな人は見ない方が良いかもね。


オーストリアの若手タレントのブルーノは司会で活躍していたが、
ファッションショーで失態をやらかして、干されてしまった。
「ヒトラー以来の、世界的に有名なオーストリア人になるわ！」と宣言して
再起をかけてハリウッドにやって来るが、企画は悉く失敗。
成功を掴む為にはゲイの自分を捨ててストレートに成る必要があると思い立ち、
ストレートに成る訓練をするが、
再会したアシスタントと恋愛関係に目覚め、ゲイに戻る。
その姿が注目され、見事セレブにのし上がった。


まぁ...、見てもらうしかないんだけど、
全編、人種差別まみれ。
いやぁ〜、見てるだけでも怖い怖い。
よくぞこんなエグい作品を公開出来たもんだなぁ。
おまけに、フィクションじゃなくて、ドキュメンタリーなんだから...。

綺麗事も賢ぶった事も言う気になれない。
ただ笑うだけ。

ラストで「We are the World」よろしく、
「Dove of Peace」という楽曲を歌い上げる。
そこで登場するのが、U2のBONO、STING、SLASH、エルトン・ジョン、
スヌープ・ドギー・ドッグ、COLDPLAYのクリス・マーティン。
全部別撮りではあるだろうけど、
このメンツがこのイカレコメディ映画に出演をO.K.するなんて...！
BONOは「世界を飢餓から救う。」なんて、自虐っぽい歌詞を歌わされてるし。

イカレコメディ映画がU2コレクションの仲間入りしてしまった。