IT企業マンガの表紙カラーを塗り終え、
ハーレクインのキャラクター設定に取りかかる気分転換の為、映画を見る。
デンゼル・ワシントン演じるパイロット、ウィップはアルコール中毒で
フライト中でさえアルコールが欠かせない。
1時間弱の国内線フライトでも、重要な時だけ操縦し、
あとは副操縦士に任せて居眠りしてしまう有様。
ところが、機体の損傷で飛行機が急下降。
ウィップは天才的な操縦で墜落を免れ、野原に不時着させる。
乗客乗員102名のうち、6名死亡してしまうが、96名の命を救い、
ヒーローと誉め称えられる。
ところが、ウィップのアルコール中毒が発覚しかけ、
事件の審査会の雲行きが怪しくなってゆく。
ロバート・ゼメキス監督の作品はエンターテインメント性が強くて、
これまであまり意識して見る方では無かったが、
今作は文句無しの優れた芸術に仕上がっていた。
派手なシーンは冒頭の墜落シーンだけで、その後はずっとアル中男のグダグダ。
自分をアル中と認められず、周囲に迷惑をかけてばかりいる。
妻子に疎まれ、新しい恋人に逃げられ、たったひとりの親友にも愛想を尽かされる。
事故は機体の整備不良によるものと判明し、
有能な弁護士のお陰でアル中でフライトしていた事実も伏せる事が出来た。
無事逃げ果せる事が出来そうになった時、
愛人だったCAのトリーナもまたアルコール依存症の過去があるとわかり、
機内で見つかったお酒の空き瓶が彼女が飲んだ物だと見なされそうになった。
フライト中の飲酒の痕跡を事故で死んだトリーナに押し付けてしまえば、
ウィップは全てお咎め無しとなるところだったが、
事故の機内で乗客の少年を必死で助けようとしていたトリーナの姿に思い至り、
ウィップは刑務所行きを覚悟の上で
アル中である事、フライト中も酔っていた事等を自白する。
作品全体、どの要素をとってもバランスが素晴らしく良い。
脚本、演出も、過剰になる事無く、
説得力があり、十分な感動を堪能させてくれる。
ほぼデンゼル・ワシントンの独り舞台のような映画で、
確かな演技力で飽きさせない。
少し前、TVドラマが映画に肉薄したと書いたけれど、
今作を見ると、やはり映画の凄みを感じる。
何と言っても、カット割り、構図が素晴らしい。
例え地味な場面であっても、映画ならではの迫力がある。
余程の工夫と、カメラ等の機材も遥かに良い物を使ってるんだろうな。
音声に関しても、繊細で、うるさく無く、且つ効果的だった。
墜落シーンを別にすれば、全編地味なストーリー展開でありながら、
存分な迫力を感じさせてくれる、巨匠の職人技。
マンガ家としても学ぶべき箇所に溢れている。
ハーレクインのキャラクター設定に取りかかる気分転換の為、映画を見る。
デンゼル・ワシントン演じるパイロット、ウィップはアルコール中毒で
フライト中でさえアルコールが欠かせない。
1時間弱の国内線フライトでも、重要な時だけ操縦し、
あとは副操縦士に任せて居眠りしてしまう有様。
ところが、機体の損傷で飛行機が急下降。
ウィップは天才的な操縦で墜落を免れ、野原に不時着させる。
乗客乗員102名のうち、6名死亡してしまうが、96名の命を救い、
ヒーローと誉め称えられる。
ところが、ウィップのアルコール中毒が発覚しかけ、
事件の審査会の雲行きが怪しくなってゆく。
ロバート・ゼメキス監督の作品はエンターテインメント性が強くて、
これまであまり意識して見る方では無かったが、
今作は文句無しの優れた芸術に仕上がっていた。
派手なシーンは冒頭の墜落シーンだけで、その後はずっとアル中男のグダグダ。
自分をアル中と認められず、周囲に迷惑をかけてばかりいる。
妻子に疎まれ、新しい恋人に逃げられ、たったひとりの親友にも愛想を尽かされる。
事故は機体の整備不良によるものと判明し、
有能な弁護士のお陰でアル中でフライトしていた事実も伏せる事が出来た。
無事逃げ果せる事が出来そうになった時、
愛人だったCAのトリーナもまたアルコール依存症の過去があるとわかり、
機内で見つかったお酒の空き瓶が彼女が飲んだ物だと見なされそうになった。
フライト中の飲酒の痕跡を事故で死んだトリーナに押し付けてしまえば、
ウィップは全てお咎め無しとなるところだったが、
事故の機内で乗客の少年を必死で助けようとしていたトリーナの姿に思い至り、
ウィップは刑務所行きを覚悟の上で
アル中である事、フライト中も酔っていた事等を自白する。
作品全体、どの要素をとってもバランスが素晴らしく良い。
脚本、演出も、過剰になる事無く、
説得力があり、十分な感動を堪能させてくれる。
ほぼデンゼル・ワシントンの独り舞台のような映画で、
確かな演技力で飽きさせない。
少し前、TVドラマが映画に肉薄したと書いたけれど、
今作を見ると、やはり映画の凄みを感じる。
何と言っても、カット割り、構図が素晴らしい。
例え地味な場面であっても、映画ならではの迫力がある。
余程の工夫と、カメラ等の機材も遥かに良い物を使ってるんだろうな。
音声に関しても、繊細で、うるさく無く、且つ効果的だった。
墜落シーンを別にすれば、全編地味なストーリー展開でありながら、
存分な迫力を感じさせてくれる、巨匠の職人技。
マンガ家としても学ぶべき箇所に溢れている。
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