映画、TVドラマで快進撃を続けるタラジ・P・ヘンソン主演のコメディ映画。
メル・ギブソン主演「ハート・オブ・ウーマン」の女性版。


幼い頃に母親を亡くしたアリは、ボクシングジムを経営する父親に
厳しく育てられた。
スポーツ選手の代理人会社でキャリアを積むが、
持ち前の闘争心が時として敵を作り、裏目に出る。
男性社会でガラスの壁に阻まれ、共同経営者への昇格を認められず、
実力を証明すべく、
バスケットボールの超有望選手ジャマルとの契約獲得に奔走する。

友人に紹介された怪しげな霊能者が勧めるお茶を飲んだ後、
クラブで足を滑らせて頭を強打し、病院のベッドで目覚めると、
男性の心の声が聞こえるという、特殊能力を身に付けていた。
能力をフル活用して、仕事も私生活も順調に進める。

しかし、ライバルに出し抜かれてジャマルの契約を取り逃がしそうになり、
恋人のウィルを仕事に利用した事もバレて、破局。
酔った勢いで友人の結婚式をぶち壊し、絶交される。

アリは男性社会で勝ち抜く為に常に闘争的だったが、
考え方を見直し、相手の気持ちと向き合うよう努める。

ジャマルとの正式契約を取り付け、同僚と新会社を設立。
散々こき使って来たアシスタントも、価値を評価して、
代理人として迎え入れる。
ウィルにも謝罪して、復縁。


ハズレの無い、王道のアメリカンコメディ。
タラジ・P・ヘンソンがややオーバーアクトに見える時もあるが、
快活な演技で、楽しく観られた。
他人の本音なんて、知ったら後悔するような事が大半だろうから、
まともに考えたら、こんな能力は無い方が幸せ。
ま、そこはコメディとして、のんびり楽しむ。

ウィル役のオルディス・ホッジは、今後注目のイケメン。
実年齢だとタラジと１６歳の開きがあるんだけど、
バリキャリの女性に対して、フレッシュな男性を合わせるチョイスなのね。

霊能者役が、何と、エリカ・バドゥ。
歌手としての印象しかなかったので、怪演にちょっとビビる。