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マンガ家Mの日常
タイトルからすると、ちょっとオシャレ感のあるサスペンスかと思ったんだけど、
何だか、分かったような分からんような。
癖のある作品が多いアベル・フェラーラ監督だからかな、
ちょっと宗教臭い思考も挟まれる。

フランスの大統領候補で、2011年にIMF専務理事だった
ドミニク・ストロス=カーンがN.Y.で起こしたレイプ事件が元になっている。
てゆうか、基本ほぼそのままの流れ。
証拠不十分で無罪になっちゃった訳だけど、
ラストは当時のニュース映像をそのまま引用してるみたい。

映画の撮影の仕方もあって、ドキュメンタリーっぽく見える。
主演のジェラール・ドパルデューのドキュメンタリーじゃなかろうね。

元大学教授のデヴローは、大富豪のシモーヌと再婚して政治家になり、
大統領を目指すよう尻を叩かれてた。
前妻の娘に会いにN.Y.に来て、ついでに、
滞在先のホテルで仕事関係らしき男達から娼婦のサービスを受けて大はしゃぎ。
翌朝そのままの勢いで、ホテルのメイドにフェラチオを強要。
メイドは警察に訴え出て、デヴローは帰国直前に逮捕される。

妻のシモーヌがフランスから駆けつけ、保釈の手続きをして裁判に備える。
シモーヌはデヴローの悪癖に嫌気が差していた。
デヴローは政治家になる事を強要されたのを恨んでいた。
シモーヌが責め立てると、デヴローは
「セックス依存症だから仕方無い。」と言い訳する。
政治家にさせられたストレスのせいも匂わせる。
おいおい、こいつもセックス依存症かよ! 何でもそれで済ませるなっての。

シモーヌの両親は戦後の特需で違法に財産を築いたらしい。
デヴローはその事を持ち出してシモーヌを責める。おいおい、今それかよ。

告訴されたような事をやったのか、シモーヌに問い正されて答えた事にゃ、
「フェラチオをさせてはいない。
 手でしごいて口の中に射精しただけだ。」...って。何じゃそりゃ。

大概ボコボコに殴り飲めしたくなる男だけど、
愛嬌があるようで、女性には好かれる。

結局無罪放免、シモーヌとは離婚。
自身の精神的苦悩を宗教的に独白していたけど、何だかねぇ〜、
良い歳こいたおっさんが、何もかんも他人のせいにしてるようでいただけない。

宗教と性行為の相関関係は、キリスト教国ではメジャーな問題なのかな。
そこんところは日本人には分かりにくい。


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