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マンガ家Mの日常
「ホワイトハウス」を手がけたアーロン・ソーキン製作の社会派ドラマ。
シーズン3で終了。

以前にも書いたけど、
前評判の割にはラストまでイマイチな感じだった。

やっぱり、キャラクターが良くない。
自分と自分の番組だけが、一番賢くて高潔で正義を貫いていると見せかけている。
早口でまくし立てて相手を論破している気になってるけど、
そんなの強引なだけで、不意打ち的でずるいやり方。
また、番組チームの正義感ぶりを際だたせようと、
外部の人間等をやたら矮小に描いている。
そういうのはドラマの視聴者に見透かされてしまうだろう。
世の中そんなに単純では無い。

真の公共サービスとしての報道、収益を問題にしない、と謳っているけど、
だったら社員の給料はどっから出てるんだ、と言いたくなるし、
アンカーのウィルは数百万ドルの年収を得ていて、贅沢を満喫している。
ドラマ全体に偽善が漂う。

チーム内での恋愛模様はドラマの定番なので仕方無いけど、
これも身内感が強くて描き方がイマイチな感じだった。
ここでも、チームの仲間は正しくて外部は悪、との見せ方が目につく。

日常生活において、TVに限らず報道は欠かせない。
それだけに、報道する側は我こそは真実の探求者だと、傲慢になりがち。
その事を良く表現したドラマではあると言える。

シーズン3は6話と短く、実質シーズン2で完結している。
「報道のあり方を問う。」と大きく旗印を掲げたものの、短命だったのは
やはり視聴者の共感を得られなかったからだろう。
企画の詰めが甘かったように思える。

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